寿司屋でよく目にするあの「笹」の名前は?――意外と知らない「ものの名前」
知っているようで意外と知らない「ものの名前」。普段何気なく目にしているものでも、ずっと誤解して使ってていたり、すぐに名前が浮かんでこなかったりした経験、誰でも一度はあるはず。
どんなものにも名称があり、”なぜそう呼ばれるようになったか”というおもしろい歴史が隠れている。もし知っていれば、接待でのトークのネタになったり、上司に博識ぶりを関心されたりと役に立つこと間違いなしだ!
Q.寿司の下に敷かれている笹の名前は?
「アガリ」(お茶)、「ナミダ」(わさび)など、お寿司屋さんには独自の用語がある。
ちょっとお高いお寿司屋さんに行くと、出されたお寿司の下に笹が敷かれていることがあるが、この笹の名前はご存知だろうか?
A.「ヤマ」
寿司は、「鮓」「鮨」といった文字も使われるが、もともとは魚を酢でしめて保存食としたもので、「酸し」が語源。
カウンターに皿代わりに置かれたり、寿司を置く板に飾られたりする化粧笹を「ヤマ」という。山で採ってきたことから、この名がついた。
また寿司屋のカウンターと、ショーケースの間にある、つまみや握り寿司が提供される部分を「つけ台」と呼ぶ。寿司の語源が魚を「つけた」ものだったからこう呼ぶのではという説が有力である。
カウンターに置かれる皿がわりの板を「ゲタ」という。足のついた形がゲタに似ているところに由来している。
ちなみに、寿司飯のことを「シャリ」と呼ぶのは、釈迦の遺骨である仏舎利(ぶっしゃり)からきている。
<TEXT/bizSPA!取材班>
引用元:『クイズで覚えるものの名前』(北橋隆史、扶桑社文庫)より