海外で「ハイテンション」と言うと恥をかく?意外と知らない和製英語5つ
3)Naive→「世間知らず」
「Naive(ナイーブ)」と聞くと、「繊細な」「傷つきやすい」といった意味で捉えられがちです。しかし、英語や(由来である)フランス語にそのような意味はなく、むしろ「世間知らず」「バカ」という意味になってしまいます。
他人のためを思って、He is so naive.と説明しても、「彼はとても世間知らずだ」と、かえって傷つけることになってしまいますので注意してください。
余談ですが、日用品メーカーのクラシエが「naive(ナイーブ)」というボディーソープブランドを販売していますが、外国人の知り合いは「なぜこのようなネガティブな名前を商品につけているのか」と、とても不思議がっていました。
ちなみに「繊細な」にあたる英語は「sensitive」です。もし英語で「彼は繊細な性格です」と説明したいときは、He is sensitive.と表現をすれば大丈夫です。
4)Kinky→「変態な」
堂本剛さんと、堂本光一さんによるジャニーズのユニット、Kinkikids。略して「キンキ」と呼ばれることもありますが、英語で「kinky」は、「変態」の意味になってしまいます。
これも余談ですが、大手総合旅行会社の近畿日本ツーリストが、こういった理由で誤解を避けるため、外国人向けサイトでは「Kinki Nippon Tourist」ではなく、「Kintetsu International」と名乗っているのは有名な話です。
5)Fight→「戦う」
「Fight(ファイト)」と聞くと、CMの「ファイト、一発」や、中島みゆきさんの名曲「ファイト!」に引っ張られて、「頑張る」というニュアンスが頭に浮かびます。しかし、言うまでもなくFightは「戦う」という意味です。
また、ゲームの「ストリートファイター」を思い出せばわかりますが、「Fighter」とは「戦う人」を指す言葉です。当然ながら「頑張る」という意味はありません。つい使ってしまいがちなので、気をつけたいです。
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繰り返しになりますが、英語を母国語にしない私たちが間違った表現や使い方をしても、本気でバカにされたり、笑われることはありません。むしろ積極的に英語を使うことで、徐々に会話に慣れていくことのほうが大切です。
来年には東京オリンピックもありますのでこれを機会に英会話を勉強してみてはいかがでしょうか?
<TEXT/濱野将樹>