山手線駅の「AIロボット」全員に話しかけてみたら…爆笑!無視やウソ回答も
無邪気な自己主張が憎めない
浜松町駅にいるのは子どもくらいの背丈のエミュースリー。ちょうど子どもが楽しそうに話しかけていました。
回答率は高く、周辺情報では縮尺の違う2種類の地図を同時に表示してくれるのでとてもわかりやすいです。
ただし周囲が騒がしくて聞き取れない質問があると「背は90センチです!」「将来の夢はみんなに愛されるロボットになることです」などと急に自分のことを語りたがるクセがありました。
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■浜松町駅のエミュースリー
音声の聞き取り:★★☆☆☆
知識量:★★★★☆
案内のわかりやすさ:★★★★☆
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もしかして「オークラ劇場」知ってる……?
上野駅のパペロくんは、案内のほかに「教える」という機能がついているのが特徴的です。近くの映画館を聞いても答えてもらえなかったので、この「教える」のモードで「オークラ劇場」という老舗のピンク映画館を教えておきました。
音声を聞きとると、頬を赤らめるリアクションをするので「まさか、実はどんなところか知ってるの?」とからかいたくなりました。
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■上野駅のパペロくん
音声の聞き取り:★★☆☆☆
知識量:★★★☆☆
案内のわかりやすさ:★★★☆☆
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不忍池を知らない…AIにも教育格差が!?
上野駅にはほかに2台。等身大サイズがリアルなAIは同じメーカーのバージョン違いです。
駅からほど近くにある不忍池を尋ねてみると、実写の茜さんは答えられませんでした。
一方、3Dキャラのイアちゃんは、しっかり案内できました。同じロボットでも学習の差があることがわかります。
なぜ差がうまれてしまったのか。その理由は設置場所にあると考えられます。茜さんは人間のいるインフォメーションセンターの壁沿いに設置されているので存在感が薄かったのですが、それに対してイアちゃんは、通路のど真ん中にあってとても目立っていました。
駅員の方に聞いても、「茜さんは利用されているところはほとんど見たことはないですが、イアちゃんは使われているのを見かけます」とのこと。設置された場所によっていわば教育格差が生まれていたのです。