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第一生命、「残業が少ない」企業トップも…若手の不満は意外なところに

コラム

 いよいよ4月1日より「働き方改革関連法」が施行される。そんななか、残業規制への取り組みを強化する企業が増えている。

 年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」が1月29日に発表した「20代の残業が少ない企業ランキング」で、第1位に選ばれたのは大手生命保険会社、第一生命保険(以下、第一生命)だ。

第一生命

第一生命の稲垣精二社長。※画像は第一生命の企業サイトより

 第一生命の月の平均残業時間は、なんと9.9時間。2位に日本郵便(14時間)、3位にトヨタ自動車(15.6時間)がランクインしているが、残業時間が10時間を切っているのは、1位の第一生命のみ。

※残業時間は、キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員が投稿した残業時間から算出

残業が少ない第一生命保険、その理由は?

 また、第一生命では残業時間を減らすだけでなく、働きやすい労働環境をつくるための取り組みを積極的に行っている。

 取り組みのひとつとして、妊娠・出産・介護及び子育て支援の充実を目的とするファミリーフレンドリー(仕事と家庭の両立支援)制度がある。

 産前・産後の休暇の100%有給化、育児サービスの経費補助など幅広い支援体制がつくられている。このような取り組みの結果、育児休業取得者は公表されている2016年まで毎年1000人を超え、復職率も90%以上と高い数値になっている。

 この他にもワークスタイルの変革に向けた取組みにも積極的で、フレックスタイム制の導入や有給休暇の取得も推進している。また、男性の育児休業取得の数値も高く、2015年度においては85.5%が取得している。

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