人事部も恐怖!今どきの就活生「メールに絵文字」「研修4日目で退職」
内定を与えた途端に就活生の態度が激変
「採用担当者からよく聞くのは、優秀で、面接時の印象がとても良かった学生が、内定を与えた途端、『書類の提出期限を守らない』『不在着信しても折り返えさない』など最低限のマナーを守らなくなったという話です」
学生は「内定さえもらえばこっちのもの」かもしれないが、当然ながら、こうしたふるまいは内定後、デメリットになる。
「ちょっと考えればわかることですが、採用担当者は入社後のあなたの人事権を握る人たちです。もちろん学生の本分は学業。それを毀損してまで、企業に媚びる必要はありませんが、こうしたふるまいが配属先の決定に悪影響を与えてしまうことは理解すべきです」
逆に言えば、社会人として当たり前のことをすれば、内定先には好印象を残せる。そのほかにもこんな、困った内定者がいるという。
メールのやり取りに慣れていない学生が多い
学生のなかには、「メールで顔文字を使ったり、宛名を書かない、文末に自分の名前を書かない学生も意外と多い」と、佐原さんは言う。
「今どきの若者はSNSやメッセージでの会話が多いため、メールのやり取りに慣れていないのでしょう。あと電話を受けても名乗らない学生もいるみたいです。LINEなら、わざわざ発信者を名乗る必要がないので、これも気づかないのでしょう」
ここまで紹介したのは採用~内定までのフロー。だが、本当に怖いのはここから。企業がもっとも恐れるのが入社してすぐ、学生がつまづく「採用のミスマッチ」だ。
「今の新入社員の世代はさとり世代で、感受性が高いと言われている。職場の先輩から『このくらいできるだろう』と振られた仕事ができなくても、周囲の目が気になってしまう。聞けばすぐわかるのに、職場の上司や同僚に相談できないまま、次第に仕事がわからないことだらけになります」
会社に入社しても…配属先でトラブル発生
やがて自己嫌悪の末、「自分はダメだ」と会社をやめてしまうとか。
「それ以外にも入社して1か月で『朝出社するのがしんどい』『4日間で研修がツラい』と言って、やめてしまうパターンもあります。こうしたケースは、内定者が20人程度の企業では、毎年1、2人いると聞きます。不人気企業だともっと多いかもしれませんが、採用担当者は諦めがちです」
新入社員は数か月の研修期間を経てそれぞれの部署に「配属」されるが、ここでもトラブルが発生するという。
「大事なのは、入社後のフローをブラックボックス化しないこと。新人の教育担当者は、現場の先輩社員やトレーナーになることが多いですが、彼らはまだ部下を持った歴が浅いので新卒1年目の扱いに慣れていなません。
後輩への接し方を間違えて、つい怒鳴ったり、ネチネチ絡んだりして、『上司と反りが合わない』『職場環境が嫌』と、1年以内でやめてしまう新入社員が多いようです」