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上司のアルハラで酔いつぶされ…28歳営業マンに起きたまさかの二次被害

学び

数日間続いた「ヒドい罵詈雑言」の電話

アルハラ

 彼女はこっそりカバンから名刺を抜き取っていたようで、なんと数日間、電話は続いたそうです。矢部さんは社内で笑いものになり、アルハラ上司に「よっぽどヒドいことをしたんだろう」と嫌味を言われる始末。

「たしかに自業自得ではありますが、弱みにつけ込む主任も主任です。それを見て、ある若手社員の一人は職場に嫌気が差したのか、僕に『会社を辞める』とLINEしてきたんです。

 もう黙っていられないと、僕は入社直後に配属された企画経営室の元上司にこのことを相談しました。すると、彼が取締役にかけあってくれ、事態を重く見た経営陣は、アルハラ主任を地方に左遷しました」

アルハラ上司とイタ電女性をダブルガード

 さらに企画経営室の元上司はほかにも手助けしてくれます。

「元上司の大学時代の同窓生が弁護士で、調査を依頼してくれたんです。その女性と接触してくれて、うまく話をまとめてもらい、これ以上、会社に電話をしないよう念書を書いてもらいました」

 矢部さんは元上司に感謝し、汚名を晴らそうと踏ん張って、翌年はさらに売上をアップして社長賞を受賞したそうです。アルハラの上司とも二度と顔を合わせることはなくなりました。
 もちろん、これ以来、酩酊状態でバーに近づくことはないそうです。

特集・[飲みハラ]実況中継 Vol.13 ―

<TEXT/夏目かをる イラスト/デザイア恵利>

コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。『週刊朝日』『日刊ゲンダイ』「DANRO」「現代ビジネス」などで執筆。
Twitter:@7moonr

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