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カスハラ客からプライバシー守れる?法改正でバス、タクシーの名札廃止

コラム

今年3月、秋田県のバス会社がカスハラ対応をめぐって地元紙に出稿した意見広告がSNSを中心に話題になりました。その一部を紹介しますと「お客様と社員は対等の立場であるべきで、お客様は神様ではありません」というメッセージです。

バスの運転手

※画像はイメージです(以下同)


>>怒鳴るクレーマーを一言で撃退。28歳男性が目撃した鮮やかな一部始終

ひと昔前では、お客様に対してこのようなメッセージを打ち出すことは考えられませんでした。これは日本でカスハラ(カスタマーハラスメント)が問題視され、少しずつ対策が進んでいる過程であると筆者は考えます。本記事ではハラスメント専門家である一般社団法人日本ハラスメント協会代表理事の村嵜要がカスハラ対策の現状とカスハラ行為者にならないためのアドバイスをお伝えします。

【法改正で運転手の名札掲示義務が廃止へ】

バスやタクシー運転手の名札について、現在の道路運送法では「旅客に見えやすいように掲示しなければならない」と定められています。運転手に責任感を持たせることや、乗客に何かあったときに利用した車両を特定しやすくするためなどの目的がありました。

しかし、近年社会問題化しているカスハラへの対応を踏まえて、国土交通省は事業者に対して名札掲示の義務づけをやめる方針であることがわかりました。カスハラ防止、運転手のプライバシー配慮が目的とされています。今後は関係省令を改正して、今夏を目処に施行するとのことです。

改正後は車両の識別番号から乗客が利用した車両を特定する対応やタクシーの運転手の顔写真は乗客から見えない場所に保管するなどの方法が検討されています。

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