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カスハラ客からプライバシー守れる?法改正でバス、タクシーの名札廃止

コラム

【カスハラにかかわる犯罪、違法行為とは】

カスハラ

カスハラをする人は怒りで感情が高ぶっている状態であることが多いです。人間誰もが感情が高ぶって、怒ってしまう可能性はあります。しかし、カスハラの範囲を超えて度が過ぎる場合は犯罪に直結してしまうことから、よくリスクを頭に入れておいてほしいと思います。カスハラにかかわる犯罪、違法行為の例としては「名誉毀損罪」「威力業務妨害」「侮辱罪」「脅迫罪」「傷害罪」などが挙げられます。

クレームとカスハラは明確に違いますから、カスハラ行為者にならないために、なぜ自分はこんなに怒っているのかを頭の中で整理してから行動に移すことをおすすめします。整理した結果、クレームであれば主張したほうがいいですし、もしカスハラだと気づいたら自分自身を制御しましょう。

【カスハラのない、本来の立ち位置】

「お客様は神様」に繋がる考え方になりますが「買ってあげている」「仕事をあげている」というような考えの人がいたら、これを機に改めてほしいと思います。

同時に売る側の人も「買ってもらっている」「仕事をもらっている」と過剰に下手(したて)に出るのではなく「双方が対等の立場で合意する取引」という意識になれば、買う側は過剰なことを要求しなくなったり、売る側は過剰な要求に対応する必要がない、と本来の立ち位置を再確認することができます。日本の大多数の人が、あらためて本来の取引の立ち位置を再確認することができれば、カスハラはどんどんなくなっていくと考えます。

<文/村嵜要>

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1983年、大阪府出身。ハラスメント専門家。会社員時代にパワハラを受けた経験があり、パワハラ撲滅を目指して2019年2月に「日本ハラスメント協会」を設立。年間50社からパワハラ加害者(行為者)研修の依頼を受け、パワハラ加害者50人を更生に導く。
Twitter:@murasaki_kaname

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