ウエストランド井口が「2021年芸人流行語」を分析。M-1&キングオブコント王者に物申す!
2021年流行語大賞は「リアル二刀流/ショータイム」が年間大賞に選ばれた。それを表とするならば、界隈ごとに盛り上がった裏流行語がある。ジャンル別に“世相を反映した”言葉を一挙紹介。今回は芸人編。
ビジネスクズ芸人と高齢若手芸人に物申したい!
芸人の世界は流行の移り変わりが激しい。最近「クズ芸人」が人気だが、「その勢いも失速してきた」と語るのは愚痴漫才に定評のあるウエストランド・井口浩之氏(@westiguchi)。
「ギャンブルや風俗で借金をつくった鈴木もぐらさんや岡野陽一さんが、何でもてはやされてるかって、結局話がうまいから。クレバーなんです。
本物のクズだったら笑えない。これだけ売れたら借金も返せるはずなのに、彼らはキャラを守るために返済しないんですよ」
夢を捨てきれない「高齢若手芸人」
今年は “高齢若手芸人”も勢いがあった。「M-1グランプリ2021」で、歴代最年長で優勝した錦鯉は、長谷川雅紀(50歳)と渡辺隆(43歳)のおじさんコンビ。ピン芸人TAIGA(46歳)も今年プチブレイクしたが、彼らの活躍にも、井口氏は警鐘を鳴らす。
「錦鯉さんは『僕らが変に売れたせいで、“高齢若手芸人”がやめづらくなってる』と嘆いてました。『実績のないキングカズ』が、『俺にもチャンスがある』と勘違いして、お笑いを諦めるタイミングを失っている。夢を捨てられずに人生を捨てるなんて、残酷な話です」
クズ芸人が成り上がり、高齢若手芸人たちが朽ち果てる。かくも厳しい世界で生きる芸人たちが、今日も我々を笑わせてくれる。
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