1500円で優雅な晩酌を。コンビニ惣菜と赤ワインの鉄板3パターンをソムリエが紹介
からあげにはハイボール、餃子にはビールが自然と欲しくなる。それぞれの料理に合うお酒は決まっているかのように感じるが、ワインに関しては何をどう合わせたらいいのか分からないという人も少なくない。
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レストランで体験できる繊細な味付けの料理と緻密に合わせるペアリングはもちろん素晴らしいが、今回は「手軽に手に入ってリーズナブルに楽しむ」をテーマに、セブンイレブンで買えるワインと惣菜を3つセレクトした。J.S.A認定ソムリエの筆者が、ワインの特徴や、ワインに合う料理の考え方も一緒に解説していく。
ワインと惣菜のセレクトの基準として、「手軽に手に入ってリーズナブルに楽しむ」ために、以下3点を考慮した。
・調理器具や火を使わずに食べられること
・ワインオープナーがなくても開けられるようにスクリューキャップ栓を選ぶこと
・ワインは1000円以下、惣菜は各500円以下で選ぶこと
ペアリングで気をつけるポイント
さて、ワインとのペアリングを考える際に気をつけたいポイントは大きくわけて3つ。
1.「色味」を合わせる
基本的なところだが、白身の魚や鶏肉には白ワイン、赤身の牛肉やジビエには赤ワインという定説がある。ワインの色調も多くのバリエーションがあり、白ワインなら「透明に近い白」から「琥珀色に近い色味」、赤ワインなら「透明度のある明るい赤」から「黒っぽい濃さの赤」まで濃淡のグラデーションは多い。もちろん味付けやソースによって例外も多々あるが、食材の色味とワインの色調を合わせる手法がもっとも一般的だ。
2.「香り」を合わせる
ワインにはさまざまなアロマがある。白ワインならハーブ、レモン、ナッツ、バニラ、バターなど、赤ワインなら赤果実(ストロベリー、クランベリーなど)、黒果実(カシスやブラックベリーなど)、モカ、胡椒といったニュアンスが感じられる。それらを考慮して食材やソースのベースを決めることがある。
「色調と味わいの濃さ」でボディは変わる
3.「重さ」を合わせる
ワインの飲み口を表現する際に「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」などと形容することがある。端的に言うと「色調と味わいの濃さ」でボディは変わる。重さで合わせるわかりやすい例で言えば、鶏肉を使う焼き鳥には軽めの飲み口の赤ワインを合わせ、牛肉が主役のビーフステーキには重厚なフルボディの赤ワインを合わせるといった手法だ。
他には「イタリアワインとイタリアの郷土料理」のように、ワインと食材の「産地」を合わせたり、「ブルーチーズとはちみつ」のように、味わいやニュアンスが「対称のもの」を合わせるといったテクニックもあるが、基本的にはこの3つを意識するといい。