スマホの使い過ぎで骨が徐々に変形。指のしびれを感じたら病気かも
体を動かしたわけではないのに、なんだか関節が痛い。もしかするとそれはスマホを長時間利用していることが原因かもしれません。
日常生活に欠かせないものとなったスマホ。手のひらサイズで全てが完結する反面、指や肩など体の一部分だけが酷使され、不調をきたしてしまうことがあります。“スマホ肘”を筆頭に、部位ごとに“スマホ症候群”と呼ばれるこれらの症状について、整形外科医の井上留美子先生に聞いてみました。
“スマホ〇〇”は実際にある症状なのか
井上先生曰く「病名としてはありません」とのことだが、日常生活でスマホを使用する時間が増えたことで起こる指・肘・首の不具合のことを俗名でそう呼ばれるようになったとか。それぞれの症状の特徴を解説してもらうと、下記のようになリます。
スマホ指:スマホを保持している親指を開いているための痛み、もしくは親指で文字を打ちすぎることが原因の痛みが多いです。
スマホ肘:ネットなどで言われているのはいわゆるテニス肘・ゴルフ肘のことのようです。手関節の使い過ぎの症状です(ネット上では間違った情報が多く散見されました)。臨床での印象では、スマホをいじるときに肘を曲げっぱなしでいるためか、小指のしびれを認めた方がいました。
スマホ首:スマホを長時間いじっていると首が前に垂れた状態での保持となり、後ろ側の筋肉の緊張状態が続くための疲労からくる痛みが症状。猫背のようになってしまうこともスマホ首というようです。
「どの症状もスマホの長時間利用による、体の一部分の酷使が原因である点は共通しています」とのことです。
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