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新型コロナで「突然のリモートワーク」「時差出勤」に翻弄される若手社員の声

学び

 新型コロナウイルスの流行によってリモートワークや時差出勤、会議の中止など、企業も様々な対策を講じている話をよく耳にするようになりました。

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※イメージです(以下同じ)

 けがの功名というのも変ですが、こういった取り組みは働き方改革を促進させる結果になっています。

 一方で、まだまだその運用には問題点が多く残されているようです。今回は新型コロナウイルスがきっかけの働き方改革に翻弄されているサラリーマンに話を聞きました。

部長、それもう休みでよくないですか?

 都内金融機関勤務の森下太一さん(仮名・28歳)は短期間ではありましたが、会社から数日間のリモートワークを課せられたと言います。

「はじめは上司が周りにいないし、通勤もしなくていいので、ストレスなく仕事ができると思って喜んでいました。ところが、その期間は有休を使って働くことになったんです。

 働いているのに勝手に有休を使われるのも考えられない話ですが、その上、僕は企業の寮で暮らしているんです。これじゃあ同僚の目があるので、開き直って外に出ることも許されない。有休を使って寮の個室に閉じ込められるだけの2日間でした。そもそも有休だったら、休みにしろって話ですよね」

 今はリモートワークが解除され出勤していますが、有休を会社都合で2日使われてしまい、計画していた休日も取り下げる事態になってしまったそうです。リモートワークでも、働いているのに「有給休暇」扱いにするのは、労働基準法違反。労働基準局にチクッてみたらどうでしょうか。

コロナで始まる早起き習慣

通勤

 一方で都内金融業界で働く大塚華さん(仮名・24歳)は、電車の混雑を避けるために会社から時差出勤を義務付けられました。

「社員全員、定時より1時間早く出勤し、一時間早く退勤するようになりました。通退勤時の電車は空いているのでストレスフリーですが、急に朝の時間を1時間早めることになったので、起きるのは辛いですね……」

 急な生活リズムの変更に戸惑ったという大塚さん。危うく遅刻しそうになった日もあったようでした。

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