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新型肺炎で「上海駐在員が自宅待機」引きこもり生活で得たものは?

学び

 日本国内よりも早い時期からコロナウイルスの影響を受けていた海外駐在。特に中国の場合、発生源の武漢がある湖北省からはチャーター便も飛び、多くの駐在員やその家族が帰国しています。

飛行機

※画像はイメージです(以下同じ)

 しかし、同じ中国でも地域が違えば、事情は異なります。ゼネコン関連会社で働く黒田尚広さん(仮名・28歳)は、昨年秋から上海で駐在員として勤務。ただし、春節が始まる1月24日から3週間、現地の自宅マンションから極力外出を控え、ほぼ引きこもりの状況だったとか。

春節期間は自宅待機することに

「僕は独身ですし、本当は帰国せずに中国国内を旅行する予定だったんです。でも、コロナの感染が武漢から広がり、とても旅行どころじゃなくなった。

 会社からも駐在員に向けて、『春節期間の旅行は控えてほしい』との通達があり、帰国も考えましたが、1度日本に戻ってしまうと中国への再入国が難しくなるかもとの懸念もありました。そのため、自宅で過ごすことにしたんです」

 自宅には普段から食材のストックはあったそうですが、余裕をもってお米やインスタント食品、冷凍食品といった保存の利くものをさらに買い足したとか。

「あと、お酒も。もともと好きってこともありますが、毎日家にいると映画やアニメ、動画などを見るかゲームをするくらいしかやることがなくて。

 休日は昼間からお酒を飲みながらダラダラ過ごすことが多いので、やっぱり欠かせないと思ってビールだけじゃなく、焼酎やウイスキー、紹興酒なんかも買い置きしておいたんです」

外出できず、食っちゃ寝の日々に…

仰向けになる男性

 ちなみに会社から用意された上海のマンションには上司や同僚たちも住んでおり、春節の期間は誰かの自宅に集まって頻繁に家飲みをしていたとか。

「本当は1月30日までが春節休みだったんですが、中国政府の指示で2月2日まで延長され、さらに企業は2月10日まで休業するように言われたんです。ウチの会社もそれに従ったのですが、本来の春節明け以降の期間は休みではなく、あくまで自宅待機。

 日中はさすがにお酒を控えていましたが、夜になるとやっぱり飲んでしまうんです。でも、そんな毎日を重ねていたらお腹まわりがヤバイことになってました(苦笑)」

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