「桃太郎のおばあさん」に学ぶ、仕事でやりたいことを見つける方法
20代向けの人材紹介会社でキャリアアドバイザーをしながら、お笑い芸人として活動をする就活アドバイザー芸人の森川剛です。
ぼくは普段、第二新卒や既卒の方のキャリアカウンセリングを行なっていますが、今回は、若手ビジネスパーソンから寄せられた「やりたいことを見つける方法」についての悩み相談に答えます! なお、このアドバイスはぼくの体験を基にお答えしていきます。
Q.やりたいことがわからない
■22歳女性・会社員
「短大卒業後に今の会社に就職をしました。2年ほど勤務しているのですが、仕事にやりがいを感じないため、転職をしようと思っています。でも何がやりたいのかわからず、なかなか一歩を踏み出せないです。どうすればやりたいことを見つけることができますか?」
A.シンプルになんでもやってみること
質問ありがとうございます! すごくシンプルですが、「なんでもやってみる!」というのが、ぼくからの回答です(笑)。というのも、この手の質問に対する回答って、いろいろありますが、質問者のフェーズによって回答が変わると思っています。
質問者さんの場合、今が1社目のようですが、経験幅が少ないゆえに、やりたいことの「選択肢」が少ないのかなと思っています。買い物に例えると、カートの中にまだ商品が入ってない状態なので、「なんでもやってみる」に置き換えて、まず興味が持てそうなもの全てをカートに入れて買ってみましょう。
試してみた結果、「この商品はもう買わない」「これはまた買うかも」と、自然にジャッジができるようになれば、やりたいことのヒントが得られるかもしれません。
キャリアは「山登り」と「川下り」
キャリアの話で「山登り型」と「川下り型」で表すことがあります。簡単に言うと、山登りは自分の目標を頂上に設定して、それを目指して山を登っていく。目標から逆算して、コツコツとポイントを通過していくやり方です。
一方、川下りは、川の流れに身を任せつつ、ひたすらにオールをこいで、川を下っていく。目の前の課題をクリアしていくことで自然とスキルやスタンスが形成されていくというやり方です。
どちらが良いという話ではないのですが、やりたいことがわからない人にやりたいことを考えさせても、すぐには出ないと思うので、そんな人には川下りをおすすめします(笑)。実際、ぼくもも人生の目標などなく、常に目の前のことに注力をして生きています。その間にやりたいことが見つかったのなら、そちらにスイッチすれば良いのです。