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あらゆるビジネスマンが、「グローバルなんて関係ない」とは言っていられない理由

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 これまで7000人ほどのキャリア支援をお手伝いしてきたヘッドハンターの高本尊通です。

「グローバルなんて関係ない」とは言っていられない理由

 20年以上人材業界に身を置き、いろいろな企業や個人と接するなか、時代の変化を感じることも少なからずあります。昨今、私が感じているのが、「グローバル化の重要性がかつてなく高まっている」というものです。今回は、ますますグローバル化する現代に、どのようにキャリアを考えるべきかをお伝えします。

国内だけに目を向けるビジネスは生き残れない

 すでにグローバル化が叫ばれて久しい現代ですが、かつての「国内で成功させたビジネスを成長させるためのグローバル化」という位置付けから変わり、今やグローバル化は、「生き残るために欠かせない条件」と言えるまでに重要性を増しています。

 それは、かつて世界の中でアメリカにつぐナンバー2のGDPを有していた時代と今では、経済情勢が大きく変わっているからです。戦後、日本では人口の増加やインフラ整備などに伴う内需の拡大が経済を押し上げてきたわけですが、今や日本は少子高齢化がますます加速。合計特殊出生率は、1.44(平成26年)まで下落し、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所の発表では、2053年日本の人口は1億人を下回ると予測されています。

 このように、人口が減少していく時代に、かつて人口が右肩上がりだった時代の内需頼みのビジネスを続けていても、厳しい状況になることは明らかでしょう。もはや、海外のマーケットに目を向けることなしにビジネスを成功させることは困難だと言わざるを得ません。

海外で力を発揮できない日本のビジネスマン

 このように、あらゆる企業がグローバル化の影響を受ける現代は、個人のキャリアを考えるうえでも、グローバルな視野をもつことが求められます。国内企業に就職しても、生産工場を海外に移したり、商品やサービスを海外に展開したりすることになれば、海外で仕事をすることになる可能性があるからです。国内でも、外国人を相手にビジネスをする機会も今後増えていくでしょう。

 そうしたなか、日本の顧客に対するビジネスと同じやり方で海外マーケットに立ち向かうと、おそらく壁にぶつかります。私は、海外で働く日本人を目にすることもありますが、なかなか十分な活躍をできていないのが実情です。

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