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「列車がお客様と接触」アナウンスの意味は? 鉄道業界のウラ用語

コラム

A.自動列車運転装置(Automation Train Operation device)

 列車の発車、走行制御、停止制御を自動化する装置です。ATOを導入した列車の運転士の「運転」に関する動作は「発車ボタン」を押すことだけ。

 あとは地点情報が随時発信され、自動制御で次の駅に停車します。ですがもちろん、運転士が暇なわけではありません。常に安全確認を行っており、いざという時には車内のブレーキを使って緊急停車することもあります。

 鉄道会社によって頻度は違いますが、運転士の技量が鈍ることを防ぐため、運転士に月に数回の手動運転を義務付けています。

 列車の運転は、基本的に運転士と車掌が乗務することになっていますが、ATOにより運転士の負担が軽減されるため「ワンマン運転」が可能になります。

 都営地下鉄大江戸線、三田線や東京メトロの一部の路線はすべて「ワンマン運転」です。ATOとホームドアを採用することにより、将来的にはすべての路線でワンマン運転が実現するかもしれません。

<TEXT/bizSPA!取材班>

※参照:『新版 鉄道用語事典』

bizSPA!フレッシュ編集部の記者(編集者)が、20代のビジネスマン向けに、気になる世の中の本音や実情を徹底した現場取材で伝えます。

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