「列車がお客様と接触」アナウンスの意味は? 鉄道業界のウラ用語
A.列車の右側、左側を区別する呼び方
列車は進行方向によって右側、左側が変わってしまいます。そこで、海沿いを走行する東海道新幹線や山陽新幹線、常磐線などでは、右側、左側ではなく「山がわ」「海がわ」と呼んで区別しています。車両の点検や、連絡事項がある際に使われます。
しかし、海や川沿いを走っていない路線の場合はどう呼んでいるのでしょうか? その場合は「332がわ」「333がわ」と呼ぶ路線もあります。これは、列車のドアを制御する回路の番号。列車のドアは、開閉を制御する回路が左右それぞれすべての車両で繋がっています。
そのため、例えば3両目のドアに駆け込み乗車をした人のカバンが挟まった場合、3両目だけでなく挟まれた人がいるほうのドアがすべて開きます。そのドアの回路の番号が、左右でそれぞれ「332」「333」となっているので、その番号で呼ぶことがあるのです。
ちなみに、ドアの開閉は車掌が行うため、開閉時の安全確認は車掌の重要な役割のひとつです。
Q.ATO
比較的新しい路線で使われることの多いものです。
いったい何の略語か、わかりますか?