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20代からの資産づくり「つみたてNISA」か「iDeCo」どっちが正解?

コラム

 年金は支払われないかもしれない、でも上がる保険料、そして増えない収入……。

お金の事を考える人々

※画像はイメージです(以下、同じ)

 何かと不安の大きい20代。こうしたなかで注目を集めているのが、「つみたてNISA」「NISA」や「iDeCo」(個人型確定拠出年金)など新たなタイプの投資方法です。

 金融庁によると、2018年1月にスタートした「つみたてNISA」は、2018年3月末から6月末にかけて口座開設数が36%増え、6月時点で約68万口となっています。

 とりわけ20代で43%増ともっとも伸びていて、6月時点で実に10万3000口が開かれているといいます。こういった流れから、つみたてNISAをはじめ、投資用の口座開設を検討している20代社会人の人も多いのではないでしょうか。

 今回はこれらの新たな投資方法について、今更聞けない、基礎的な情報から投資を始めるメリット、デメリットなどを、ファイナンシャルプランナーの水野綾香さんに聞いてみました。

NISAとiDeCoではそもそも目的が異なる

水野綾香さん

ファイナンシャルプランナーの水野綾香さん

 NISAやiDeCo、メリット・デメリットが比較されることも多い両者ですが、水野さんはどちらもまったく目的が異なるもので、「余裕があれば併用することがおすすめ」と語ります。

「NISAとiDeCoは、そもそも仕組みと積み立てたお金を『何のために使うのか』という目的も異なっています。

 まずiDeCoは老後を豊かに過ごすという目的のためにあるもので、最低月額5000円から始めることができます。しかし、iDeCoで積み立てたお金は原則60歳を過ぎるまでは引き出せません。いつでも解約できるわけではないのです。

 私たちの世代は老後に年金がしっかりもらえるかもわかりませんよね。iDeCoは自分で年金の準備をすることでこうした老後の不安を減らすという目的で利用されています。一方、NISAはいつでも引き出せます

 NISAとiDeCoだけでなく、NISAとつみたてNISAでも仕組みが異なると水野さんは説明します。

税制優遇という面では共通した部分もある

「NISAとつみたてNISAの両者で口座を同じ年に併用することはできません。NISAは毎年120万円までの非課税枠が設けられた口座を使うことができます。一方で、つみたてNISAの非課税枠は毎年40万円と少額で、金融庁が選定した投資信託で運用します。非課税期間が20年と長期という特徴もあります」

 水野さんによれば、これらの3つの投資方法、税制優遇という面では共通した部分もあるそう

「例えばNISA口座の運用利益は非課税。iDeCoは運用利益が非課税なことに加えて、掛け金が全額所得控除される、お金を引き出す際にも税制面で優遇があるといった特徴があります。どちらもメリット、デメリットがありますし、使い道も異なるため、どちらかに絞って投資を行うのでなく、余裕があれば併用していくことがおすすめです」

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