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新社会人が絶対にやってはいけない3つの悪習慣

学び

2.新入社員は知ったかぶりをしてはいけない

 新人さんが絶対にやってはいけない2つ目の悪習慣。

 それは、社会人になったら「知ったかぶりをしない」ということです

 新人さんは、仕事のことを知らなくて当然です。わからなくても当然です。知ってれば、周りは驚きます。しかし、もともと知らない、わからないものとして周りは考えています。

 なので、知らないことは素直に知らないとして、教えてもらう姿勢が大切なのです。所属が変われば、解釈や方法が変わる可能性もありますので、知っていたことすら、一度きちんと教わったほうがいいです。

 また、新人さんが知っていたり、わかっていたとしても周囲にとってはそれは単なる驚きであり、あなたが優秀だという評価には繋がりません。なぜならば、社会人は知っていることや、わかっていることで評価をされるのではなく「態度・取り組み姿勢」や「結果」で評価されるからです。

 知らないことやわからないことを聞くことが許されるのは、若手社員の特権です。この時期、知らないことを聞けない人は、この先も聞くことができるようになりません。上手に質問をする技術を身につけるためにも、まずは聞くことは練習だと考え、知ったかぶりをせずに聞くようにしましょう。

3.どんなに忙しくても「徹夜をするのはNG」

残業 ビジネスマン

 新入社員が絶対にやってはいけない3つ目の悪習慣。それは、社会人になったら「徹夜をしない」ということです

 学生のあいだは、前日の夜更かしや徹夜が次の日に影響しても許されていました。しかし、社会人はお金をもらって働くプロです。就業時間以外でも、自分の心と体の調子を整え、仕事に挑むことが求められています。

 会社には従業員の健康を守る義務が日本にはあります(安全配慮義務)。しかし同様に、従業員にも仕事をするために自分の健康に気を配る義務があるのです(自己保健義務)。

 しかも、新人さんはその中でも、お金をもらいつつ、勉強させてもらっている状態です。そのことをわきまえ、日中は仕事の専念できる心と身体を維持することは、最低限の勤めだと産業医の私は思います。

 知っている・知らない、できる・できないなどは、新人であるがゆえに甘く見てもらえる部分があると思います。しかし、日中のあくびや準備不足などの仕事に臨む態度は、新人だからこそ社会人としての自覚の有無として見られていると考えた方がいいと思います。

 以上、絶対にやってはいけない3つの悪習慣でした。しっかり守って長く楽しく、笑顔で働き続けられることを願ってやみません。

<TEXT/武上健之>

医学博士、産業医、一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。20以上のグローバル企業で年間1000件、通算1万件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を行っている。著書『外資系エリート1万人をみてきた産業医が教える メンタルが強い人の習慣』(PHP研究所)発売中

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