【20代が借金するキッカケ5選】元金融社員が解説!気をつけないと怖い事例とその対策
3. 無知なことにつけこまれて借金
たとえば、「親に怒られるから、どうしてもクレジットカードが作れない。絶対に迷惑はかけないから代わりに作ってほしい。謝礼も支払うから」などと頼まれたことがキッカケで借金をすることになった元顧客もいました。
カードを作って渡したところ限度額まで使われ、問い詰めると「これって名義貸しだから、お前も同罪。俺が支払いに詰まったら、お前、払えるの?困るだろ?だったら、とりあえずもう1枚クレジットカード作ってくれよ」などと脅されたそうです。
そのあとは、さらにクレジットカードを作成したり保証人になったりと悪循環。ついには多重債務者となり、親に泣きついて一緒に金融機関を回り、謝罪しながら返済中だと本人から聞きました。
4. 甘い汁を吸わされて借金
バーや居酒屋、SNSで知り合った羽振りのよさそうな人から、おごってもらったり特別な気分を味わったりしているうちに借金していくケースも多いです。おごってもらったりモノをもらったりすると「お返しをしなければ!」という心理、反復性の法則がはたらき、誘われたりお願いされたりすると断りづらくなってしまいます。
元顧客のなかには、個人が経営する化粧品販売店でオーナーから毎日のように料亭や高級レストランで食事をおごってもらい、そのうちマルチ商法に誘われて借金する羽目になったという人もいました。必要以上におごってくれたりプレゼントしてくれたりする人には注意してください。
誘いを断りづらかったのはもちろん、化粧品店で働きながらフリーランスとしてマルチ商法の水を売れば、化粧品店オーナーと同じように羽振りのいい生活ができると思い込んだようです。ところが、売上が伸びずオーナーに借金。
そのうち、オーナーに言われるままホステスとして働くようになったとか。それでも返済が間に合わず、親にも相談できないため風俗で働きながら借金を返済している途中だと本人から聞きました。
5. 純粋な気持ちを利用されて借金
どの年代にも当てはまることですが、とくに20代は人生経験が浅く純粋なことも多いため、好きだという気持ちや先輩・上司の言うことは聞くべきだと思う気持ちを利用されやすいので要注意です。
“甘い汁を吸わされて借金”でも紹介したように、おごってもらったりモノをもらったりすると「お返しをしなければ!」という心理、反復性の法則がはたらいて頼み事や誘いを断りづらくなりますし、もらったモノよりも高価なプレゼントを渡してしまいがちです。
また、元顧客のこんなエピソードもあります。小・中学校がいっしょだった先輩がたまたま自分の営む居酒屋に来てくれたとき、「財布を忘れたから、今日の支払いはツケで」と言われ、しぶしぶ了承。けれど、次に店へ来たときも「今日もツケで」と言うのです。
そんなことを繰り返しているうちにツケは莫大な金額になり、そのうち友達も連れてきてツケをするように。気づけば、店主だった元顧客が借金をして売り上げを補填し、日々の仕入れなどをおこなうようになり、最後には自己破産してしまいました。
人生は山あり谷ありだからこそ、借金をするキッカケは何歳になっても訪れます。なかでも、まだ人生経験が浅く知らないことも多い20代は、自分の私生活が原因となるだけでなく、人生の先輩たちから格好の餌食にされることも少なくありません。十分気をつけてください。
<文/山内良子>
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