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“生”がライバルのコンドームが誕生。開発者が語る“男女2人の話”から得たヒント

ビジネス

性交痛に悩む女性からも支持

ZONE

Lサイズもあるので大きめの人も安心

 2019年に発売されると、ゴムの柔らかさ、ステルスゼリーの潤滑性により、圧倒的“生感”が得られると多くのカップルに支持されて急成長。コロナ禍でインバウンドによる爆買いがなくなり、業界全体の売上が減少したなか、国内での人気を高めていたZONEは、Amazon売上で1位を獲得する大ヒット商品になった

『ゴム感が消えた!』『気持ちよすぎる!』と8割ほどのユーザーから高評価をいただいています。特に性交痛に悩む女性からも支持が多いですね」

 ジェクスが目指すのは「薄さで選ぶ」という概念への挑戦だ。現在売れている薄いコンドームはポリウレタン樹脂製で、コシがあって硬い、挿入時に痛いという女性の声もあるそうで「薄さは女性のことを考えた商品なのか?」と利光さんは疑問を感じており、解決を目指している課題でもある。

今や“生”がライバルに

ZONE

「ZONEpremium」

ライバルは0.01mmだと考えています。コンドームを薄さではなく気持ち良さで買うという選択肢を作り出していきたいと思います。これからもZONEのブランド名に恥じないものを作りたいと考えています。また独自技術であるゼリー付きコンドームとしての可能性を追求していきたいですね」

 また、2021年にはさらにパワーアップした、着けたほうが気持ちいいコンドーム「ZONE Premium」が誕生。従来のものより伸縮性が高いだけでなく、さらに進化したステルスゼリーαを採用し、生感覚を超える圧倒的解放感を実現することに成功。今やジェクスは0.01mmだけでなく“生”をもライバルとして捉えて商品を展開している

「男女共に本当に付けているのか不安になるくらいになるほどで、挿入している最中に何度か『つけたっけ?』と確認する人もいるようです

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 コンドームは性病や妊娠を予防しながら男女の愛を育むことができる医療器具だ。だからこそ互いが違和感なく気持ち良くなれることが大切であり、ZONEが支持される大きな理由なのではないだろうか。女性側の表の世界と、男性側の裏の世界。どちらのことも考えて商品を開発するジェクスのコンドームの進化に期待が膨らむばかりだ。

<取材・文/福井求 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>

ビジネス系ライター・インタビュアー。1993年1月生まれ。三重県出身。関西の国公立大学に進学し、文化人類学・セクシュアリティ・ジェンダーの分野を専攻。卒業後は大手印刷会社、出版社を勤務を経てフリーのライターに。現在はビジネス系のインタビュー記事をメインに執筆中。またWeb記事専門の編集プロダクション・合同会社にげば企画を運営。趣味は女装と映画鑑賞。特技はメイクとスペイン語
Twitter:@motomutomutomu

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