「なんで結婚しないの?」女性も加害者になる“セクハラ被害”の注意点
職場で起きるセクハラ「3つの類型」
そもそも職場で起きるセクハラは大きく3つの目的に分けられます。順番に解説しますので、それぞれ見ていきましょう。
①アドバイス型セクハラ
「結婚したほうが良い」「髪切ったほうが良い」「男らしくしたほうが良い」「女らしくしたほうが良い」などいじりではなく、本気でそうしたほうが良いと思うアドバイスが押しつけのセクハラに繋がるケース。アドバイス型セクハラをする人は良いことを言っている感覚であり、セクハラしている自覚はありません。
②いじり型セクハラ
「いじり」から職場の人との距離感を縮めるコミュニケーションは日本の職場で常態化。「場を盛り上げるため」「持て余した時間を埋めるため」いじり型セクハラが起きてしまいます。仕事に関係する話ではなく、例えば目に見える相手の身体的特徴をいじるケースが典型例です。アイスブレイクのようにリラックス効果も含めてかプライバシーに関わる話題に行き着くことも多いです。
職場で性的目的に誘い出す人も
③性的目的型セクハラ
優越的な立場を利用して、職場の人間関係の中で性的な目的に繋げようとする人が一定数存在します。なかには職場の既婚者の人を性的目的に誘い出す人もいます。当然ですが、その誘いが成功しようが成功しまいが、誘う時点でアウトです。セクハラを拒否した人に対して解雇など不利益な取扱いを示唆する悪質なケースも典型です。
これらのなかで、③が一番悪質なセクハラとしてわかりやすいでしょう。その背景には女性の雇用が不安定であることも少なからず関係しています。
「①アドバイス型セクハラ」「②いじり型セクハラ」では「相手のことを思って言った」という弁解も出てきそうですが、業務とは関係のないプライバシーにかかわる質問をされたくない人もいます。決して許される行為ではありません。