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年代問わず「仕事がすごい」と思われる人に共通する“ソフトスキル”の身につけ方

学び

長い文章を書くことからどうアクションするか?

 ただ、最初から「わかりやすく!」「構造化!」と意気込みすぎると続かないので、まずは「長い文章を書くこと」だけ意識すればよいかと思います。具体的には、以下のようなアクションを取るといいでしょう。

・議事録を積極的に書き、チームに共有する
・上司に現在の仕事の状況や課題、今後の対策を提示した日報を作り、自ら共有する
・質問があった場合、「そこまでする!?」と驚かれるぐらい丁寧に回答を作成する
・資料作成や記事寄稿のような仕事がある場合、手を上げて巻き取る

 年代問わず、「この人すげーなーーー」という人は、例外なく「長文を書く」という習慣がありました。Zenyumの創業者も、定期的にミドルマネージャー向けのトレーニング資料を自分で作ったり、グローバルメンバー全体に向けた丁寧なメッセージ発信をしたりしています。

文章で人を動かす重要性は高まっている

リモートワーク

 過去の上司たちも、お客さんやチームメンバーに向けて長い&わかりやすいメッセージを書いており、例外なく「長文を書く」というスキルを体得されていました

 長文を書くことで、自分がフワッと考えていることを具現化したり、多くの人の立場を考えながらメッセージを伝えたり、「なるほど、今の状況はこうで、これを解決すればいいんだな!」と多くの人に腹落ちさせたりすることができます。

 今までのように対面で人を動かすという機会が減った今、文章で人を動かしていくスキルの重要性はより高まっています。資料作成やプログラミング、英語学習ももちろんいいのですが、まずは自分の思考を明確にし、それを他者に伝える「長文を書く」というトレーニング、ぜひ積んでみていただきたいなと思います。

<TEXT/Zenyum Japan代表取締役社長 伊藤 祐>

外資系デンタルケア企業の日本法人Zenyum Japanの代表取締役社長。「口腔ケア領域で、最高のSmileのための最高のサービスを提供し続ける」という会社のミッションを推進するかたわら「グローバル企業の日本法人経営者」という新時代のキャリアを普及させるべく、講演や執筆活動に積極的に取り組んでいる。X(@TasukuIto5)、noteなどでも積極的に発信している。2023年(令和5年)3月にビジネス書〈得する説明 損する説明〉をSBクリエイティブ社より上梓。

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