人手不足で引く手あまた「ITエンジニア」が、“年収を上げるため”に意識すべきこと
「エンジニアとしての技術力」を身につけるには
結論、「この言語(技術)経験さえ積めば必ず単価が上がる」といったものはありません。しかし顧客からの評価(単価)が上がりやすい言語があるのも事実なので、そちらをお伝えします(あくまでも弊社案件から算出したものになります)。
▼単価が上がりやすい言語(技術)
・Java、Python、Ruby、PHP、JavaScript、Kotlin、Go、C#、C、AWS
これらの経験がある方は重宝され、他言語と比較してもお客さんから提示される単価は高い傾向にあります。少し特殊な領域ですが「SAP」「Salesforce」「company」の領域での経験もあると単価は高くなりやすいです。また、これらの言語に加えて「上流工程」で要件定義や基本設計を2年以上経験していると、単価はさらに上がります。
少し話はそれますが、未経験者や微経験者の方は「Java」の経験を2~3年以上積むのがおすすめです。Javaは案件数が多いため経験が浅くても配属されやすく、また一定以上の経験があれば引く手数多になります。他言語へのスキルチェンジもしやすい言語ですので、これからエンジニアとしてキャリアを積んでいく予定の方はぜひ検討してみてください。
コミュニケーション力も欠かせない!
技術力に加え、コミュニケーション力も単価を上げていくためには欠かせない要素です。一般的にSESでは、配属前に客先面談と呼ばれる常駐先企業との技術面談があります。その面談では「エンジニアが持っているスキル・経験」と「常駐先企業が任せたい業務」のすり合わせが行われ、この面談結果に応じて、常駐先企業や単価が決まります。
しかしこの面談で円滑なコミュニケーションが取れないと判断されてしまえば、実際のスキルよりも低い単価になってしまう可能性もあります。そもそもエンジニアは1人で黙々と作業していると思われがちですが、実際はチームで動くことも多い職種です。そのため面談では、以下のようなコミュニケーション力をアピールすることがポイントです。
▼意識すべきコミュニケーション力
・指示したことを正しく理解する力、伝えたいことを正しく伝達する力
・チームへの密な情報共有力や進捗確認力、各部署や担当者との連携力
・クライアントとの調整含めた折衝力
今回はSESエンジニアの年収の上げ方について紹介しました。「単価×還元率」はエンジニアならではですが、年収を上げる根本的な方法は他職種と変わりません。あなた自身の「付加価値」や「レア度(希少性)」を高めていけば、自ずと年収は上がります。就業先企業の選定や、今後のスキルアップの一助になれば幸いです。
<TEXT/株式会社ESES代表取締役社長 白川聖悟>