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男尊女卑の洗礼を受けた20代女性「田舎の人は皆良い人じゃなかった」と困惑

コラム

親睦会でセクハラまがいの発言を受ける

「農家の方の間で親睦会のようなものがありました。そういった席では、年配の農家の方からいろいろと話をされるのですが、基本的にはみなさん応援してくれていました。ただ、我々のようなIターンの人間が気に入らない人もいるみたいで、酔いが回ってくると暴言を吐かれることも……。『いい年して結婚もしないの?』や、『農家だけじゃ食べていけないよ』などセクハラまがいの発言をする人もいます

 都会出身だということに嫌悪感を示す農家もいたとか。

「そもそも、自治体は就農する若者を増やしたいという思いがあるのですが、他の農家からしたら自分の食い扶持を減らされると感じる人も多いようです。特に私に突っかかってくるのが、Yさんという50代の農家の方で、会うたびに『どうせすぐ辞めて、都会に帰るんだろ』と言ってくるんです。また、夏の暑い日に少しかわいいウェアを着ていたりすると、農家をなめていると説教してくる。研修をしてくれた若手農家の方も注意をしてくれるのですが、暴言は止まらずじまいで……」

打ち上げでの扱いにキレてしまい…

男尊女卑

 Iターン暮らしをサポートしてくれる人たちは多いものの、田舎ならではの意識で邪険に扱われることも多いという佐藤さん。最近では、飲み会でホステスまがいのこともされたという。

「嫌な思いをするので飲み会にはあまり参加していなかったのですが、お祭りがあった後の地域の打ち上げをするということで致し方なく参加しました。そこでは、お酌をさせられたり、2次会に連れて行かれたスナックでデュエットを強要されたりする苦痛を感じました。自分も酔っていたのもあってキレてしまい、夜中なのに号泣しながら自治体の担当者に電話してすぐにお店まで来てもらいました。

 それ以来、ほとんど飲み会に誘われることもなくなったのですが、話しかけてくる人も少なくなったんです……。野菜などを卸している直売所でも、担当者がよそよそしい態度になった。どうも、私にかかわるとすぐに自治体にクレームを入れるという噂が立ったようです

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