マキタスポーツ、男性中心社会で生きてきた「娘から老害と指摘される日々」 | bizSPA!フレッシュ

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マキタスポーツ、男性中心社会で生きてきた「娘から老害と指摘される日々」

 芸人、俳優、ミュージシャン、作家と、ジャンルレスに活躍を続けるマキタスポーツさん(52)が、キーパーソンを演じるユニークなタイムループ映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』が公開中。

マキタスポーツ

マキタスポーツさん

 とあるオフィスの社員たちが、同じ1週間を繰り返す謎のタイムループに巻き込まれる本作。ただひとりループに気づかない永久(ながひさ)部長を演じたマキタさんに、本作の感想や、家での素顔、一見一匹狼が似合うマキタさんが感じるチームの大切さなどを聞きました。

ループは自分が作り出している

――最初はコメディだと思って笑って見ていたら、切なくなったり怖くなったり。こんなに感情を揺さぶられる作品だとは思いませんでした。

マキタスポーツ(以下、マキタ):最初に脚本を読んだときは、「わけわかんねえな」と思いましたけどね(笑)。それなりにタイムループものは観てきたつもりで、好きな作品もありますけど、この脚本はほんと難しいというか、わけわからないところが結構あって。僕の想像力とか解釈の問題もあると思うんですけど、撮影を始めてやっと「あー、そうかそうか」となりました。

――マキタさん演じる部長が知らないところで、同じ1週間が繰り返されています。マキタさんは、一見同じシーンを何度も演じたわけですが。

マキタ:あれ、使い回しはしてないですからね。部長はループの象徴だと思うんです。年を取ってくると、イレギュラーなものを許せなくなってくるというか、全てレギュラーで回したくなってくる。同じ時間帯に起きて、同じ時間帯の電車に乗って、決まったお店で決まった数のビールを飲み、おしっこ、うんちして。部長は、そういうループをずっとやっているような存在。

 だから毎回同じようなクオリティで、同じような新鮮な気持ちで、同じレベルの低レベルのダジャレを入れていきました。彼はループにハマっていることに気が付いていないのですが、それはループを自分で作り出しているということでもあるんです。

規則への漠然とした憧れも

MONDAYS

『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(C) CHOCOLATE Inc.

――自分で作っている。

マキタ:面白いと思うのは、かつては彼にもチャレンジ精神があって、夢もあったりと、やましいというか、そういった心が正しくあったわけです。それで実は彼の心の奥で、自分の人生を変えたいといった、別のベクトルも動いていたことが発覚する。そしてルーティーンとかに埋没されてスポイルされている、つまらない大人の典型といえる部長に、何かちょっと気づかせる方向へ進んでいく。面白いですね。

――マキタさんはつまらない大人とは真逆にいるイメージです。

マキタ:家族にとっては、同じ話を何回もするおじさんでお馴染みです。家族の中では永久部長です。まあいわゆるサラリーマン的な生活パターンには馴染めず、それを目指そうとも思わず、エンタメの世界に入った人間ですが、そうするとかえって、規則、ルーティーン、ループといった同じことを繰り返すことに対する漠然とした憧れもあるんですけどね。

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