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役員がピザをこねて「売上3倍」。“大手ピザチェーン”が行う異色の店舗づくり

ビジネス

 プロモーション活動の一環ではあろうが、従業員のモチベーションはアップしたに違いない。宅配ピザチェーン店のドミノ・ピザが「ドミノ・ピザ 熊本迎町店」の従業員全員に、1日の夏休み休暇として「特別有給休暇(法定外有給休暇)」を付与した

ドミノ・ピザ

6人の執行役員たち

 同店は2022年7月28日~31日に実施したキャンペーン「デリバリーLサイズピザを買うとMサイズピザ2枚無料!リベンジ」の期間中に利用者から1番評判が良かった店舗だ。

 休暇当日である9月9日は、同店の従業員に代わり、ベン・オーボーンCOOやトッド・ライリーCMOなど6人の執行役員が1日限定で現場に立ち、店舗運営を行った。どのような様子であったかリポートすべく、実際に店舗に足を運んでみた。

せわしなく働く役員たち

 筆者は15時過ぎに店舗に到着した。ランチとディナーのピーク時の間ではあるが、“執行役員が現場に立つ”ということで、いつも以上に多くの注文が入っているらしく、せわしなく働いていた。後日わかったことだが、当日の売上は予算の3倍を達成し、売り上げ目標の2倍超えを記録したようだ。忙しそうにしていたのも納得である。

ドミノ・ピザ

夕礼の様子。午前中の反省や売り上げを話し合っている

 ちなみに本部や近隣店舗のクルーたちが駆けつけており、さすがに執行役員6人のみが働いているわけではない。久しぶりに現場に立つ役員たちはサポートされながらも、徐々に昔の勘を取り戻しているように見えた。

「約20年ぶり」の現場復帰

 店舗開発や店舗デザインなどを担う執行役員の佐々木慎氏は、店舗に立っていたのは1990年代半ばであり、約20年ぶりの現場復帰ということ

ドミノ・ピザ

ピザを梱包する佐々木氏

当時よりメニューが増えており、覚えることが多かったです。今の食材や調理器具の配置が正しいのかを考えながら業務に取り組んでいます。働きやすい店舗作りができるよう、今回の経験を活かしたいです」(佐々木氏)

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