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「不採用でも転職活動で伸びる人、伸びない人の違い」カリスマヘッドハンターが語る

学び

 リクルートキャリアが転職者約2000人に調査したデータによると、平均20社近く受けても約半数が内定1社のみといった結果が出ています。自分自身が思っているよりも意外と受からないもの、と思っていたほうがいいでしょう。

 自分の転職の軸を整理し、すべての条件が当てはまる会社を探そうとするのではなく、半分程度満たしている会社を見つけたらまずは受けてみることが大切です。転職が初めての人は、受けてみるという事に悩みすぎた結果、現職の忙しさに流されて転職の時期を逸してしまうことがよくあります

 受ける前に悩むのではく、受かってから悩みましょう。

受からなくても、キャリアアップのきっかけに

 続いてメーカー勤務の法人営業、38歳Bさんのケースを紹介します。

 この方は新卒で入社し、10数年が経ったところで業務のマンネリ化や組織の硬直化を目の当たりにしました。会社や自分の将来に漠然とした不安を抱えて転職活動を始めるも、20社程受けてどこからも内定がもらえず、転職を断念しました。

 私はこの「受からなかった」という結果自体がBさんのキャリアアップのきっかけになり、転職活動をする意味が大いにあったと考えます。

 仮に転職活動をしてみて、すべて受からなかった、あるいは現職と比較して良いと思う会社がなかったということもあります。これは、現実的には転職していないものの、転職活動を通して「今は転職できない/しない」という答えが導き出されます。当面の間は現職で頑張って成果を上げていくしかないので、転職活動としては大成功だと思います。

 また、エージェントなどを通して選考をされている場合はぜひ、選考を通過しなかった理由を率直に聞いてみてください。

 例えば法人営業の経験者を求める企業に応募し、内定が出なかったとしても、自分が携わってきた法人営業の型がリレーション営業(人脈を重視した営業スタイル)で、求められていたソリューション営業(顧客の課題を解決する営業スタイル)ではなかったという理由や、もともとは事業企画の経験がある方が、ある会社の新規事業担当ポジションに応募したとします。

 それまでやってきたことがサービス企画、つまり既存のビジネスの延長線上のサービスを広げるような事業企画と受け止められ、ゼロから企画を考える新規事業の経験としては未知数、と断られる場合があります。こういったNG理由を聞くことで今後のキャリア形成にも役立ちます。

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