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10月からの「銀行ATM手数料の値上げラッシュ」に負けない3つの方法

コラム

ATMの設置数が多い銀行といえば…

預入

 2つ目はゆうちょ銀行などATMが多い銀行を引き出し口座にすることです。

 ゆうちょ銀行は全国約2万4000の窓口、約2万8800のATMネットワークがあって自行ATMからの引き出し手数料はかかりません。

 都市銀行や地方銀行をメインバンクにしても良いですが、生活費を引き出す口座はATM数が多い、ゆうちょ銀行を利用するのもひとつの手なのです。

 3つ目は地味ですが、利用している金融機関のホームページなどでATM手数料がかからない時間帯やルート、条件などを把握し、手数料がかからないタイミングでまとめて引き出すなどです。

 一定以上の預金残高を置いておくほうが優遇される銀行もあります。

まとめて引き出すときの注意点

 こまごまと引き出すよりもまとめて引き出すほうが計画性はでき、1か月にいくら引き出しているのか分かやすいので家計管理には効果的ではあります。

 ただし、現金の紛失には注意が必要です。自宅の鍵がついた引き出しにしまっておく、財布や携帯など複数の箇所に少しずつ忍び込ませるのも手でしょう。

 多くの銀行の普通預金金利は年0.001%で、10万円を預けても年1円程度の利子しか付きません。108円を1回払うだけで、手数料負けしてしまうのです。お金持ちほど無駄な出費は嫌がるものですが、なんとかしてATM手数料を阻止したいですね。

<TEXT/花輪陽子>

ファイナンシャル・プランナー(FP)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者。著書に『夫婦で年収600万円をめざす! 二人で時代を生き抜くお金管理術』など。「ホンマでっか!?TV」「有吉ゼミ」などテレビ出演も多数。「花輪陽子公式サイト」も更新中

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