汚部屋の原因は「スマホの多用」か。「観察力」を鍛えて片づけ上手に
片付けが苦手な人が増えている理由
1万人以上の脳を診断・治療した経験をもち、『不安を力に変える』を上梓したばかりの脳内科医・加藤俊徳氏にアドバイスを聞いてきた。
近年、片付けが苦手な人が増えています。その大きな理由は「スマホの多用」だと私は考えます。
スマホの画面は小さいので、使用中はほぼ眼球を動かしません。長時間スマホを使用する人が増えたために、人々の視野が狭くなっているように思います。視野が狭まると、「散らかっていても気にならない」「モノが目に入らない」という状況に陥りがち。
トレーニングを通じて視覚系脳番地を活性化し、視野を広げれば、細かいところにも目が行き届くようになり、探し物や部屋の散らかりも減っていきます。
「観察力」を鍛える脳トレーニング
1. ボールを投げて眼球を動かす
片付け上手になるには、視野を広げることが必須。その訓練としてオススメなのが、キャッチボールや、1人で空中にボールを投げて受け止めるなどの「ボール遊び」だ。
目でボールを追って、きちんとキャッチすると、眼球が動いて視野が広がる。
2. 雑巾を使って部屋を掃除する
掃除機に頼らず、雑巾を使った部屋掃除も、眼球を動かすいいトレーニングになる。
雑巾を使うと、掃除機を使っていたときには見えなかったホコリやゴミが目に入るようになる。視野を広げる訓練になるうえ、部屋もきれいになる。一石二鳥だ!
【加藤俊徳】
医学博士、脳の学校代表、加藤プラチナクリニック院長。1万人以上の脳を診断・治療した経験をもとに著書多数。「不安を打ち消すためのトレーニング」42個を収録した『不安を力に変える』は発売中。
<取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/田川秀樹>
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