人に流されやすく、自分の感情がわからない…脳内科医が伝授「感情の鍛え方」
自分の好き嫌いを知ることから始めよう
自分の選択に対していまいち自信が持てず、「本当にこれでいいのだろうか」「間違っていないだろうか」と不安に思うのは、なぜか。
その大きな理由について、加藤氏は「それは、自分の感情に対する情報が足りてないから」だと言う。
「感情を知るためには、まずは自分の『好き』と『嫌い』を探すことから始めましょう。自分自身の気持ちがわかれば、今後はその感情を基準にすれば、選択肢が見えてきます。自分で決断する機会が増えることで、『この決断でよかった』『今回は失敗したから次回はこうしよう』と判断基準も定まっていくはずです」
「感情力」を鍛える脳トレーニング
1. 自分の良いところをノートに書き出す
成功体験が少ないほど自信がなくなり、判断力も低下する。実践してみてほしいのが、自分の長所を書き出すことだ。感情系脳番地が刺激され、自信が増してくる。
2. いま感じる不安をリストアップする
自分の不安を書き出すことが、不安を軽減させる術に。書き出したら、対処法も用意して。暫定的なものでも答えがあれば脳が安心する。
3. 自分の感情を口にしてみる
ただ頭で考えるだけではなく、自分の感じる不安を言語化して声に出す訓練も重要。言語化することで、自分の感情を再確認することができる。
<取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/田川秀樹>
【加藤俊徳】
医学博士、脳の学校代表、加藤プラチナクリニック院長。1万人以上の脳を診断・治療した経験をもとに著書多数。「不安を打ち消すためのトレーニング」42個を収録した『不安を力に変える』(税込み・扶桑社)は発売中。
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