20代の“初めて投資”をプロが診断。怖くない投資のルールとは
投資用と貯蓄用の口座を使い分けるという工夫も
現在、本業では年収700万円台をキープしているという清水さん。毎月、新たな投資先を増やしていく上では「給与の2~3割程度を費やす」と、自分なりのルールを決めているといいます。
「初めは50万円ほどからスタートして、月々で投資先を増やすにあたり、貯蓄用と投資用の口座を使い分けるように工夫しています。
貯蓄用の口座は一般的なシティバンク。投資用の口座は、投資会社への振込手数料を考慮したので、月に数回、手数料が無料になるネットバンクにしました。投資用の口座に入っている金額を超えない範囲で運用し、貯蓄用の口座からは投資に回さないように心がけています」
お金のルールがある一方で、気になるのは投資する商品の選び方。清水さんはお金を入れたあとに「放っておいても安心できる商品を選んでいる」と言います。
「私の利用しているソーシャルレンディングは、おおむね四半期に1回かそれ以上の期間で、利息の支払いや元本の払い戻しが行われるんですね。これまでの経験から、資産の上がり下がりを常にチェックしなければならない商品は肌に合わなかったんです。
専門家ではないので、選ぶポイントは気になるジャンルかどうかや、利率くらい。バルト三国に憧れていて、好きな国の事業に投資できるという理由だけで選んだこともありました」
リスクが少なければリターンも低くなるため「見きわめるのはやはり難しい」と実感を伝える清水さん。自分なりに「地道に続けられるような商品を選んでいる」と話します。
不労所得を体験してみるとお金に対する価値観も変わる
投資というと、世間的には「資産を増やせる」「一攫千金」といったイメージもつきまといます。しかし、清水さんは「むしろお金を意識したくなかったから」と投資を始めた理由を語ります。
「ソーシャルレンディングは、先ほどもふれましたが『放っておける』からこそ、気軽に始められたんです。本業のかたわらで投資をするようになり、生活の中では『投資に回すために今月は5万円を確保しよう』など、節約を考えるようになったのはひとつの変化ですね。
投資というと、一気に稼ぐというイメージがある人もいるかもしれませんが、数十円単位でも不労所得が入るというのを体験してみれば、お金に対する価値観も変わる気がします」