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一般的な投資のリターンは年に何%?年代別に理想的な資産形成のあり方

コラム

資産形成の代表格は「インデックス投資」だけど…

投資

 私自身は外国為替が専門なので、特にFXを中心に取引していますが、一般的には資産形成の代表格はリスクを分散させた株式市場への「インデックス投資」です。中でもドルの基軸通貨制や、強い経済成長力を考えるといまのところは米国株式市場への投資が最も見込みがあると思います。

 S&P500やNASDAQ100など代表的なアメリカのインデックスに連動する投資信託を始めるのが最初の一歩でよいと思います。そのうえで、それだけでは飽きてしまうとか、物足りない方は、外国通貨を運用に加えればよいと思います。メリットは円安のリスクを機動的にヘッジできることです。

 円が安くなっていく可能性が強いと思う方、それから自分の資産が円だけで不安に感じる人は、外貨預金やFX積立を行うとよいでしょう。金融マーケットを肌で感じてみたい方には外国為替証拠金取引(FX)をおススメします。

お金は墓場までは持っていけない

 外国為替はその性質が国であることから、世界情勢を肌で感じるのに最適なプロダクトです。私自身、外国為替と出会わなければきっとここまで世界の情勢に興味を持たなかったと思います。私は「為替から世界を学ぶ」というコンセプトで個人投資家向けの情報発信をしていますが、このコンセプトには特に30代~60代の方で共感してくださる方が多いです。

 プロと一緒に楽しんで学ぶ、学ぶから地力がつく、ニュースや世界情勢がわかるようになる、外国に詳しくなるから旅行の楽しみも増える、教養が身につき深みのある人に、人生も、金銭的にも豊かな人に、こういったことをモットーに活動しています。

 60代より上の方も、人生は100年時代ですから投資を始めるにしても決して遅くない。順番は一緒で米国株式や外貨取引などを取り入れればよいです。一方で使うべきものやイベントには、思い切ってお金を使ってください。残念ながらお金は墓場までは持っていけません。

<TEXT/金融アナリスト 戸田裕大>

若竹コンサルティング創業者。2007年、中央大学法学部卒業後、三井住友銀行へ入行。2019年9月、CEIBS(China Europe International Business School)にて経営学修士を取得。現在は法人向けに、為替市場調査と為替リスク管理に関するコンサルティング業務を提供するかたわら、為替相場講演会に多数、登壇

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