「Excel時短テク」で集計作業が快適に。SUM以外にも便利な関数が
条件は127セットまで指定可能
最後に「1組の英語と国語の点数が共に60点以上の人の数学の点数合計」を求めるケース。一見、複雑に見えますがSUMIFS関数を使って簡単に求められます。関数の記述は「1 =SUMIFS(D4:D18,A4:A18,”1組”,B4:B18,”>=60”,C4:C18,”>=60”」となります。
最初の「D4:D18」には「合計対象範囲2」を入れて、次の「A4:A18」は1つ目の「条件を判別する対象範囲」、”1組”は1つめの「条件」そのものを入れます。続く「B4:B18」は2つめの「条件を判別する対象範囲」、”>=60”は2つめの「条件」そのもの。そして「C4:C18」は3つめの「条件を判別する対象範囲」、最後の”>=60”は3つめの「条件」そのものを入れます。
なお、ここでの”>=60”というのは「60以上」という条件を示しています。これを”>=60”とすると「60より大」、”>=60”とすると「60より小」、”>=60”とすると「60以下」という条件になります。
また、SUMIFS関数については最初に「合計対象範囲」を入れたら、後は「条件を判別する対象範囲」、次にその対象範囲について「条件」そのものを入れます。この「条件を判別する対象範囲」と「条件」は127セットまで入るようです。さすがに実践でそんなに使うことはなさそうですが、足りないということはなさそうなので安心ですね。
選択範囲の数を数える4つの関数
集計関連の関数の中で、SUMに続いてよく使われるのがCOUNTA関数ではないでしょうか。これは対象範囲の「空白でないセルの個数」を求めることができる関数です。
なお、COUNTAと似た関数でCOUNT関数というものもあります。こちらは対象範囲の「数値または日付または時刻が入っているセルの個数」を求めることができる関数です。COUT関数では文字列が入っているセルの個数が対象外となる点に気を付けてください。
また、先ほどのSUMと同様にCOUNTA関数にも条件を設定できる兄弟分の関数が用意されています。1つの条件に合致するセルの個数を求めるCOUNTIF関数と、複数の条件に合致するセルの個数を求めるCOUNTIFS関数です。