坂本龍馬、ジョブズ…「一事を成し遂げた」偉人たちの意外な共通点
仕事のポジティブなインパクトを理解する
このことは、ペンシルバニア大学ウォートン・スクール教授のアダム・グラント氏の研究により裏付けられています。グラント氏によれば、「自分の仕事がどのように他人に対して意味のあるポジティブなインパクトを与えるかわかっている社員は、そうでない社員より幸福感が高いだけでなく、はるかに生産的でもあるのです」。
同じことをしていてもそれをどう位置付けるか、それは各自の自由です。レストランでのアルバイトを時給稼ぎの嫌な仕事と考えるか、それとも、「来てよかった。いいサービスをしてくれて、ありがとう」とお客様に喜んでもらいたいと考えるかによって、接客の質が変わります。
前者では自分も成長しませんが、後者はアルバイトを通して(お金をもらいながら)自分の成長の材料として活用できます。
今思いつく一番高い志を持つべき
「お客様に喜んでもらう」という志もよし、「将来独立してレストランを経営できるような知識をつけたい」という志もよし、です。
目の前の仕事に不満を持っている人はたくさんいます。確かにその仕事自体の問題やつまらなさもあるかもしれません。しかし、もう一度よく考えてみるべきです。自分の志の高さを自分で考えるべきです。
若くても志の高い人はいます。反対に、私のような年齢になっても志の低い人もいます。躊躇することなく、いち早く志の高い人になるべきです。将来変えてもいいので、今思いつく一番高い志を持つべきです。その気づきと実行は、人生にとって非常に大切です。高い志を持てば、自分の成長にドライブがかかります。
<TEXT/企業風土改革コンサルタント 古川裕倫>