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<漫画>「めっちゃ裸で泳いでる!?」男子校の日常を描くワケを作者に聞く

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からかわれた時に気づいた共感のツボ

ハリボテちゃん

インタビュー前編で紹介した「ハリボテちゃん」はCM業界が舞台に

──キツイ言葉を言われても、「ココロのハリボテ」を貼っていることで、なんとか耐えられるという作品ですね。この作品は、どういう発想で生まれたのですか?

コンテくん:僕は身長が157cmなんですが、その「低さ」を良い意味で使っていたんですよね。例えば誰かにからかわれた時は「背が低いせいだから、仕方ないかー!」という感じに。本当はもっと性格的なところでからかわれたかもしれないのに、とりあえず背の低さを盾にして自分を守っていたことに気が付いたんです。

 そういう部分って、良くも悪くもだれしもが持っていると思ったので、それをテーマにすれば共感を得られるんじゃないかなと。

──コンテくんの作品の特徴として、男子校や広告業界はもちろん、それ以外の作品においても、癖のある人物が多数登場しますよね。単純に、“あるある”ではなくて、もっと深く突っ込んだセリフや描写が気になります。

コンテくん:人間観察が好きなんですよね。例えば、昔めちゃくちゃ性格の悪い女性の先輩がいたんですよ。本当にむかつくことも多くて、こっちがおかしくなりそうなぐらいの性格で。そんなとき、「なんで、この人こんなに性格が悪いんだろう」って、めっちゃ気になるんですよ(笑)。

癖のある人間を無視できない!

──当事者として苦しんでいるのに、かなり客観的な視点で物事を捉えられるんですね?! 冷静すぎますよ!

コンテくん:もちろん、辛いなーとは思いますよ。だけど、興味や関心の方が勝っちゃうんですよ。だからもう、その人に「なんで先輩は、そんなに性格が悪いんですか?」って聞いてしまいました……(笑)。

──めちゃくちゃじゃないですか! そんなことする人いるんですね。

コンテくん:普通の人にはやりませんよ(笑)。だけど、相手がめちゃくちゃな人だったんで、僕もめちゃくちゃになろうと思って……(笑)。すると、その先輩は学生時代に友人関係でトラブルがあったという話を聞けたんですけど、もしかしたら「その経験があったから、いま人とうまくコミュニケーションを取れないのかな」と分析したりはしましたね。

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