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鳥取県を「日本一の県」に!空き家問題の“おせっかい”な解決法

ビジネス

養蚕飼育所を活用することが大事

すげ笠ご膳

「すげ笠ご膳」

 そのほかにも、現在「まち協」が事務所を置いている「しかの心」。この建物はもともと養蚕飼育所として建てられ、養蚕業が廃れたのちは学校校舎や公民館としても利用された歴史をもっています。

 こういった古い建物を、歴史的価値を守るため、あるいは景観を守るために保存することは大事ですが、それだけでなくそれを活用していくことが大切です。建物を改修しても、そこに人の血が通わなければ「地域の資産」にはなっていきません。

「『夢こみち』は、建物はリノベーションできたけれど、料理屋さんをやるノウハウをもち合わせていませんでした。プロに打診をしたけれど、鹿野の人口では商売にならないと断られました」と小林さん。

 一つひとつの空き家活用にそれぞれの苦労と工夫が詰まっています。その一つひとつをここで紹介するスペースはありませんが、少なくとも関わってきた人たちのまちへの愛情と誇りがあってこそ成り立つものであり、また一つひとつの苦労が糧となって次につながっているのでしょう。

<TEXT/木田悟史(日本財団鳥取事務所所長)>

公益財団法人日本財団鳥取事務所所長。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、日本財団入団。総務部や助成事業部門を経て、NPO向けのポータル・コミュニティサイト:通称「CANPAN」(カンパン)の立上げに関わり、企業CSR情報の調査等を担当。2011年に発生した東日本大震災発災後は支援物資の調達や企業と連携した水産業復興支援事業のため、約3年間東北地方と関わる。著書に『ゆたかさのしてん――小さなマチで見つけたクリエイティブな暮らし方』(今井印刷)がある

みんなでつくる“暮らし日本一”「鳥取県×日本財団共同プロジェクト」から学ぶまちづくりのヒント

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キーワードは「濃いつながり」「おせっかい人材」「学びの場」!“暮らし日本一”をコンセプトに推進されたプロジェクトでは何を拓き、何を成し遂げ、何を学んだのか?6年間にわたるその全貌は多種多様なヒントに溢れている

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