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「好きなことを仕事にする」渡辺淳之介×藤井健太郎が語る、“正反対”の見つけ方

ビジネス

生きづらい自分に向けて、仕事をしている

悪企

『悪企(わるだくみ)のすゝめ 大人を煙に巻く仕事術』(KADOKAWA)

――今年から「WACK塾」をスタートするのも、そういった想いが背景にあるのでしょうか。

渡辺:自分の後継を育てたいという狙いはあります。あと、優秀者には最終的に会社を立ち上げてもらうんですけど、出資しておけば、僕にもいいことがあるかも、なんて(笑)。

 でも何より、基本的に僕、中学生の時の、どうしようもなくくすぶってて生きづらいと思っていた自分に対して仕事をしてるんです。当時の自分にエールを送るような感じ。僕が中学生だった時にこういう音楽があったら熱狂してたなとか、こういうことを誰かが言ってたらめっちゃ嬉しかったなって思いを持って仕事してるようなところがあります。

 塾も、自分が学生の時にこんな塾があったら有意義だったなというものなんです。技術的なことだけじゃなくて、先輩との喋り方とか、謝る時こそ声を大きくしろとか、そういうことも全部教えてくれる場があったら、僕もすごく嬉しかったなって。

自分が見て面白いと思うものをつくる

悪企

藤井:自分が見て面白いと思うものをつくるって、割と基本っちゃ基本な気がして。仕事をするうえで、自分が客だったとしたら、いちばん嬉しいのはなんだろうな、って考え続けている感覚はあります。そして、今の自分と中学生の時の自分って、根本は一緒なんですよね。その頃なんとなく好きだったものが、今の仕事のベースになっている。女の子に向けて作ってるっていうことでは全然ないというか。

――女の子といえば、二人とも男子校出身ですね。以前、オードリーの春日さんが、番組について「どこかインディーズで、男子校っぽいノリ」(クイック・ジャパン134号『水曜日のダウンタウン』)と評していました。自分のなかに男子校っぽいノリ、ありますか?

藤井:(共学に行ったことがないから)客観視はできないけど、あるのかな…?

渡辺:僕と藤井さんじゃ男子校の質が違うかもしれないけど、男女がいるという“当たり前”の社会じゃない生活なので、今思うと異質ではありましたよね。男子ばっかりのノリで、誰かを驚かせよう、という“わるだくみ”を常に考えているような。

 一方で、中高一貫で男子校って、なんだかんだあんまり逸脱しないというか。藤井さんと話していて、安心感のような、すごく落ち着く感じがあるのは、そういう(同じような)ルーツも関係あるのかもしれません。

<取材・文/吉河未布 撮影/山田耕司>

【藤井健太郎】
テレビプロデューサー、演出家。1980年生まれ、東京都出身。立教大学卒業後、2003年TBSに入社。『リンカーン』『ひみつの嵐ちゃん! 』などのディレクターを経て、『クイズ☆タレント名鑑』『テベ・コンヒーロ』などを演出・プロデュース。現在は『水曜日のダウンタウン』『クイズ☆正解は一年後』『オールスター後夜祭』などの演出を手がけている。著書に、『悪意とこだわりの演出術』(双葉社)がある。

【渡辺淳之介】
WACK代表取締役、音楽プロデューサー。1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学卒業後、デートピアを経て、つばさプラス(現つばさレコーズ)に入社。BiSやthis is not a businessなどのプロデュースを担当。その後、独立し現職。WACKには、BiSH、EMPiRE、 BiS、豆柴の大群、GANG PARADE、ASP、WAggなどが所属している。作詞家としてのクレジット表記は「JxSxK」。アパレルブランド「NEGLECT ADULT PATiENTS」のデザイナーとしての顔も持つ

編集者・ライター。ネットの海の端っこに生きています。気になったものは根掘り葉掘り

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