若い頃モテた、体調不良でも出社…“酒豪”女上司の「自分語り」がキツい
コロナ禍で、職場の仲間とのコミュニケーションの場が減り、仕事がしづらくなったという声が聞こえる一方で、飲み会や懇親会が減ったことは内心良かったと感じている人も少なくないようです。
ITメディアの運営を手掛ける会社で働いている斎藤ちひろさん(仮名・27歳)もその一人。普段はウェブサイトの更新作業などの仕事をしています。
酒好きの女性上司がランチからグラスワイン
「私の職場は若手でもプロジェクトの主要メンバーを任されることもあり、やりがいは感じています。年齢が近い上司も多くて、話しやすい雰囲気なんです。でも、上司である女性編集長のMさん(42歳)は出版社から転職してきた敏腕タイプ。なにかあると『前の会社では~』と以前のやり方を持ち出すんです」
コロナ禍以前は、ランチミーティングと称して昼からグラスワインを飲んでいたそうです。
「彼女はかなりの酒豪で、グラスワインが飲める店ではミーティング中でも飲んでいました。『お酒に強い』が口癖で、確かにグラスワインだけでは酔ってはいなかったですが、周りのメンバーも彼女の機嫌を取るために一緒に昼から飲んでいたのが嫌でしたね」
もともと、「お酒があまり得意ではない」と言うちひろさん。職場の飲み会以外ではお酒は飲んでいませんでした。それでも職場の飲み会は断りづらく、しぶしぶ参加していたようです。
飲むと若い頃の自慢話や自分語りが長い…
「本当は一次会で帰りたかったですがMさんは体育会体質で、『上司との飲み会は、二次会まで行くのが当たり前』と言って連れていかれました。女性の上司だったのもあって、あまり周りもパワハラだとは認識していなかったようです。飲み会のときにはなるべくMさんとは離れた席に座るようにしていました」
ちひろさんはMさんが飲むと自分語りが始まるのが、ツラかったと言います。
「職場の飲み会は任意のはずなのに、途中で帰ることができない雰囲気だったんです。Mさんは大のワイン好きで、デカンタを一人で開けていつもベロベロになっていました。一次会で帰りたかったのですが『まだ飲む!』と言って暴れるんです……。しかもMさんは飲むとご機嫌になって、若い頃にモテたので男性とは付き合っても数か月しか続かなかったという話や、入院するほど体調を崩しても出社して働いた話や、トイレに行った後に手は洗わない、自炊はしないという謎の不健康自慢(?)が始まり、周りもいつもウンザリしていました」