大量のみかんに、年賀状…コロナ禍で進む“母親の認知症”にどう行動するか
新型コロナの感染拡大から2年以上が経ち、だんだんとコロナと共存するフェーズへと変わってきています。とはいえ、コロナ前までの生活と360度変わってしまい、生活に支障が出たと悩む人もいるはず。
コロナにより、母親の様子がおかしくなったという川田陸さん(34歳・仮名)。現在進行形で起こる、異常ともいえる行動とはどんなものなのでしょうか。
コロナで帰省ができない現状
都内在住の川田さんは、コロナ禍で生活がガラリと変化したといいます。
「実家が大阪にあるため、今までは毎年帰省していました。ですが、母親が70代後半にさしかかり、ウイルスを持ち込んでしまったら怖いので、2年近く会えていません」
感染者数の多い東京からの移動は、慎重になるのも当然のこと。ですが、川田さんは母親を一人にしておくことにも心配があるといいます。
「私は母子家庭で育ったため、母親は現在、たった一人で生活しています。母親の健康面や生活面を近くで見る人がいないので心配です。母親は家にこもった生活を送っているらしく、早く状況がよくなればいいなと切に願っています」
母親からみかんが5箱も届き、びっくり
川田さんは、母親が心身共に健康的であることを望みますが、何やら様子がおかしいことに気づきます。
「母親は、毎年恒例でみかんを送ってくれてたんです。今年も、母親から送ったと連絡がありました。ですが、届いたものを見ると、段ボールが5箱も……。計250個を超えるみかんが届いていたんです。さすがに一人暮らしの私に、莫大な量のみかんを送るのは異常だと感じました」
送り間違いかと思った川田さんは、母親に事情を聞きます。
「すぐに母親に電話しました。すると、母親はそんなにたくさんは送ってないと。けど、確かに差出人は母親でした。そんなことがあるのかと不思議に思いつつも、当時はそこまで深刻に捉えず、軽く受け流しました」