交通量が多く、道も複雑…「都会の交通ルール」に戸惑う“地方出身者”の本音
カルチャーショックの連続
必死で少しでも安い駐車場を見つけるようにしているという斉藤さんですが、そのせいで時間調整ができなく困っているそうです。
「道も覚えないといけないし、安いパーキングも探さないといけない。また、渋滞もひどいので、最初のうちは大事な打ち合わせに遅刻することも多々ありました。都内は田舎と違って事故も多発していますから、時間に余裕を持って動いているつもりなのですが……。ギリギリに着いたり、少し遅刻することも多く上司に怒られてばかりです。
茨城だったら車社会だとはいえ道は昼間でもスムーズに流れていますし、何よりも駐車場を探す手間もない。何度も切り返さないと入れないような細い路地もありませんからね……。まだ上京して1か月ですがカルチャーショックの連続です」
都会のほうがマナーが悪い?
また、都会ならではの交通ルーツやマナーにも「驚きを隠せない」と話します。
「田舎の人が交通ルールを守らないというニュースを見ますが、自分の肌感覚では都会の人のほうがひどいです。渋滞が多いのでみんなイライラしているのか、無理やり割り込んで来ることが多く、こちらが少しでも入れないようにすると容赦なくクラクションを鳴らしてくる。
また、首都高なども複雑で、分岐が多いので全然見てない方向から車が合流してきたりしてヒヤヒヤすることばっかりです。降りるところを少しでも間違うと、違うところに行ってしまうし、田舎では高速はほとんど1本道ですから戸惑ってばかりです」
いまとなっては、同じ営業でも「都内で車を使う職種」を選んでしまったことを後悔しているそうです。今の仕事に強いこだわりはないと話す斉藤さんは、車移動によるストレスが多いため早くも転職を考えているとか。
<TEXT/高橋マナブ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>
-[上京して驚いた話]-