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ランチ会議、有給休暇…「ツライ職場」の同調圧力の悩みを産業医にぶつけてみた

学び

Q「よかれと思た提案が上司の逆鱗に」

パワハラ

▼ 相談者…金谷圭佑さん(仮名・36歳・食品メーカー経理)
 旧型の高いソフトを使い続ける効率の悪い上司。そこで最新の無料ソフトを提案したら「若手は口出すな!」と批判され、プロジェクトからも外されてしまいました。これって理不尽すぎませんか!?

▼ 産業医 大室正志氏の回答
 最近ではビジネス系インフルエンサーを中心に、非合理的なものに異を唱える論調も多く見られます。しかし現実のビジネスシーンで、それを再現するかのように、上司に真っ向から反論するのはあまりオススメできません。組織の中で働く個人としては、社内のローカルルールに従うことも立派な処世術と言えるでしょう。

回答【上司を「論破」は禁物。郷に入れば郷に従え、それも立派な処世術!】

Q「有休消化も他メンバーに合わせろ」

大室正志氏

大室正志氏

▼ 相談者…半田千裕さん(仮名・39歳・飲料メーカー生産管理)
 思うように有休を取れずにいたら、総務から有休を消化しろと催促が。なんとか調整をして長期休みを申請するも「他の社員だって大変なのに。フォローすることも考えろ」と上司がブチギレ。どうすりゃいいんだよ!

▼ 産業医 大室正志氏の回答
 確かに理不尽なケースですが、処世術として一旦、上司に従ったフリをするのもアリ。もちろんそれを鵜呑みにする必要もなければ、上司の思うビジネスマナーが絶対でもない。そこで提唱するのは、心の中に「保留フォルダ」を作ること。すぐに黒白つけず、少し引いた目で保留することで、心の余裕にも繋がります。

回答【黒白つけるのがすべてじゃない。「保留フォルダ」で心の余裕をつくる】

<取材・文/週刊SPA!編集部>

【大室正志】
大室産業医事務所代表。産業医科大卒。産業医。ジョンソン・エンド・ジョンソン、医療法人社団同友会を経て独立。NewsPicks「OFFRECO.」にも出演中、メディア出演多数

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