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ヤマダに吸収された「大塚家具」がニトリ、IKEAになれなかった理由

ビジネス

富裕層を狙うべきだった?

金持ち

 大塚家具がとるべきだった手段は(3)の「縮小・利益確保」しかなく、規模を縮小しながら利益を確保すべきだったと考えられます。不景気によって家計の消費が冷え込んだとしても高級家具の需要は一定数存在します

 社員の解雇という苦肉の策をとらなければなりませんが、不採算店舗を閉鎖し、懐に余裕のある富裕層をターゲットに絞った店舗運営をすべきだったのではないでしょうか。

 売上高は確実に減少しますが、利益さえ確保し、資金を貯めこむことができれば、いざというときに成長が見込める新規事業の資金として使うことができるでしょう。

 他社を真似ようとして失敗した大塚家具ですが、なぜ他社が上手くいっているのか、自社に何が足りないのか冷静に判断できていれば別の結果が得られていたかもしれません。

<TEXT/経済ライター 山口伸 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>

化学メーカーの研究開発職/ライター。本業は理系だが趣味で経済関係の本や決算書を読み漁り、副業でお金関連のライターをしている。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー

Twitter:@shin_yamaguchi_

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