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情報の「8割」を捨てる人から成功する訳。何でも知っているが、実は危険。

学び

反射的にスマホ検索を始めてしまった…

スマホ

 ここで、実際に私が最近実践した“フィルター”の話を紹介したいと思います。以前、久しぶりの休日、たまには行ったことがない飲食店で食事しよう! と、家族に提案したことがありました。私は手元のスマホで飲食店の総合サイトをひらき、店を検索し始めました。「とりあえずで、インプットする情報摂取はダメよ」と言っていた筆者自ら、反射的にスマホ検索を始めてしまったのです。

 サイトを見ていると、どの店も良く見えてきてなかなか決まりません。あとは口コミやレビューを見るのですが、いずれも甲乙つけがたい評価。スマホで必死に探す私の姿を見た家族から、しらけた空気が流れてきました。頭が熱くなってきましたが、その後、冷静さを取り戻し、「フィルター」を設けてやり直しです

「今回は久しぶりの休日だから、ふだん行かないジャンルのお店にしよう。和洋中以外の選択肢は何があるかな?」「そうだ、ハワイアンの店はどうだろう」(ここまでがインプット用のフィルター)。試しに近所のハワイアンのお店を検索で絞り込むと、4件まで絞り込めました。

服を買う時、新車を探す時にも応用可

 次に、口コミを見るのですが、人によって評価がバラバラ。そこで「単なる個人的な意見と、著名人の推薦店だとか、看板メニューは他の店よりコスパがいいかなどの事実情報に分けてみよう」(ここまでが整理用フィルター)。こうして近所に最近できたお店が絞り込めました。ここからは家族へ提案です。

ふだん食べないロコモコが美味しい店に食べに行かない?」、家族が好きなロコモコという1点に絞って提案。その後、めでたく満場一致でハワイアンのお店に行くことが決まりました(ここまでがアウトプット用のフィルター)。このように外食先を決めること1つとってみても、私たちはフィルターを通して情報活用しています。服を買う時、新車を探す時、すべて同じです。

 仕事の場合は、複雑で難解な情報に接することも多いため、今度は意識して情報のフィルターを設定しましょうということです。

<TEXT/人材育成トレーナー 鈴木進介>

コンサルタント。1974年生まれ。株式会社コンパス代表取締役。現在は「思考の整理術」を使った独自の手法で人材育成トレーナーおよびコンサルタントとして活動中。大学卒業後、IT系企業や商社を経て25歳で起業。著書に『本当に大切なことに集中するための頭の“よはく”のつくり方』(日本実業出版社)など多数
HP:鈴木進介公式サイト

ノイズに振り回されない情報活用力

ノイズに振り回されない情報活用力

「自分に必要な情報の効率的で精度の高い集め方(インプット)」から、「集めた情報の整理」、「情報を使いこなすための方法(アウトプット)」までを解説した、情報の本質を見極め、仕事の成果につなげていくために必要なスキルが身につく1冊

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