情報の「8割」を捨てる人から成功する訳。何でも知っているが、実は危険。
意外に役立つ「not検索」
2つ目は、検索する場合に「複数のキーワードを組み合わせる」か「not検索を使う」ことです。例えばテーマパークについて調べたいとき、「テーマパーク」と1つだけ入れずに、「テーマパーク、レストラン、人気ランキング、クチコミ」などと、3つ以上入れることでピンポイントに知りたい情報だけを表示させます。
また、表示させたくない情報が明らかな場合は、表示させたくない情報(キーワード)の直前に半角でマイナス記号(-)をつけます。これにより、不要な情報がカットされるので、時間短縮にもつながります。たとえば、ディズニーランド以外のテーマパークを検索で表示させるのであれば、「テーマパーク -ディズニーランド」と、検索窓にキーワードを入力して調べていきます。
情報は「足し算」ではなく、「引き算」すれば価値ある情報が手元に残ります。仕事の成果を生み出すインプットとは、「何かを得るために、何かを削ること」でしか手に入らない「トレードオフ」の側面があるというわけです。
ISO視点で使える情報をあぶり出す
それではここで、過剰な情報に振り回されないためには、どのように情報を活かせばよいのかについてお話したいと思います。仕事における情報活用は3ステップ式で行います。「①インプット(Input)⇒②整理(Seiri)⇒③アウトプット(Output)」。これが基本的なステップです。
②の整理はローマ字ですが、覚えやすいように私は情報活用の「ISO」と呼んでいます。お話している内容は当たり前な内容かもわかりませんが、実際には“どれかが抜ける”ものです。インプットはするけどアウトプットはしていない。アウトプットはしているけど整理ができていない、など、どれかひとつでも抜けていると精度が高い仕事はできないので、「ISO」の3点セットは明確に意識してください。
また、この3つのステップには共通する必須要素があります。それは、各ステップに「情報の“フィルター”を設けること」です。これまでお話してきたように、全ての情報をインプットし、アウトプットすることは物理的に無理です。また、膨大な時間がかかる割には成果につながりません。
3つのステップごとにフィルターを設けて、「価値がある情報」と「それ以外」を仕分けするのです。
【フィルターの例】
①インプット……「目的に合致するか」、「仮説に沿った情報か」など
②整理……「単なる意見か事実か」、「情報が偏っていないか」など
③アウトプット……「相手のニーズに合うか」、「一番伝えたい情報か」など
※記載しているフィルターはあくまでも例です。