海外ではスター扱い!真のインフルエンサーは、日本から生まれるか?
シンガポールやマレーシアなどの東南アジアの国々で、インフルエンサーは今や俳優やタレント以上に、若者に人気があると言われています。
そもそもインフルエンサーとは、主にツイッターやインスタグラムなどのSNSを通して、世間に大きな影響を与える力を持った人物のこと。例えば、お気に入りのお店で食事をしているところをSNSにアップすると、そこが人気店となり、来客数が増えるということもあります。
アジア最大級のインフルエンサー企業とは?
今回は1万5000人以上の世界的なインフルエンサーと呼ばれる人々と提携し、アジア最大のインフルエンサーマーケティングを行う企業Gushcloudの、2017年10月より営業開始した日本法人、Gushcloud Japan代表取締役の上野和孝さんに話を聞きました。
日本でも憧れの職業になりつつあるインフルエンサー。その現在と、今後の展開について、最先端で働く人たちはどのように予測しているのでしょうか?
――日本での事業展開について教えてください。
上野和孝(以下、上野):現在、弊社では日本のインフルエンサーは抱えていません。その代わり、国内では大手芸能プロダクションに所属をされているタレントの方々に対してインフルエンサーの仕事の紹介を行っています。
具体的には日本にある外資系ホテルや日本の百貨店に海外からの観光客を呼ぶ際、インフルエンサーに日本に来てもらい、YouTube動画を作ってもらったり、Instagram投稿をしてもらっています。
――Gushcloud Japanの特徴を教えてください。
上野:私たちの強みは、日本である程度、成功しているインフルエンサー、もしくはこれからインフルエンサーになりたいという人が、さらに活躍の場を海外にまで広げるための架け橋になれる点です。
日本だけでなく、東南アジアとアメリカに拠点があるため、タイやインドネシアでフォロワーが700万人、800万人いるようなスーパースターやアメリカで有名なインフルエンサーの人たちとコラボレーションもできます。日本では一番海外に強いと思っています。
――そもそも「インフルエンサー」と呼ばれるフォロワーの基準はどれくらいですか?
上野:海外だとInstagramのフォロワーが10万人以上、日本国内では1万人が最低ラインでしょうか。ただ、フォロワーの性質も重要で、日本のインスタ女王と呼ばれる渡辺直美さんは800万人のフォロワーがいますが、内訳はほとんど日本人です。一方で、日本に在住していながら海外からのフォロワーが多いインフルエンサーもいらっしゃいます。こちらのほうが海外の仕事はやりやすいですね。