コロナで浮き彫りになったオンラインイベントの明暗。メロン狩りや、味噌づくりが人気に
地方で集客できるようになったのは大きい
トイレや喫煙所など、リアルイベントでは思わぬ場所での他愛ない会話から人との繋がりが広がる可能性もある。オンラインイベントでは、そうした出会いが生まれにくいのがデメリットである一方、メリットもある。
「やはり場所を問わず参加できるのは大きなメリットです。特に首都圏ではなく、地方にもイベント集客のチャンスが広がったのは変化です。
例えば、弊社のデータを見ると2021年に北海道で行われたイベントのうち、地元からの参加は5.6%。対して首都圏からの参加が62.0%と高く、本来では出会えなかった参加者を集客できた事例も目立ちました」
オンラインでメロン狩りや、味噌作りが
とりわけ、ビジネスの分野では新たな動きも生まれたという。
「コロナ禍では、オンライン上のセミナーや勉強会が増えました。今後、事態が終息してもビジネスの分野ではオンラインイベントがますます主流になると思います。
昨今はライブコマースも注目されていますが、弊社を介した『日本初!おうちで楽しむオンラインメロン狩り』は人気を集めた一例です。農家の方からメロンにまつわるお話を聞き、参加者は遠隔で選んだメロンを購入できます。画面越しで見たメロンが実際に味わえるのが、新鮮な体験だったようです。
また、手づくり味噌を自宅で楽しめる『【オンライン】蔵元に教わる! 味噌作り 自家製豆味噌作り&味噌蔵見学ツアー』もありました。参加者の元には、あらかじめ蔵元が仕込んだ豆味噌のキットが送られてきます。解説を聞きながら離れた場所でも味噌作りを実体験できると人気でした。
こうした分野ですと、かつては生産者と消費者が繋がりづらかったと思いますが、今後はオンラインを効率よく駆使して、たがいの距離が縮まる事例もより増えてくると考えています」