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つい食べすぎてダイエットが三日坊主に…。やせない人の特徴と原因を医師に聞く

暮らし

食物繊維とビタミン・ミネラルの接種を

林博之氏

林博之氏

 林氏に食欲を抑えるための対策を尋ねると、食事に関しては、根菜・豆・きのこ類などの食物繊維や、ビタミンやミネラルを摂取するのがおすすめのようだ。

「ヒトの大腸内で腸内細菌によって作られる有機酸の一種で、我々の健康やダイエットにおいて大切な『短鎖脂肪酸』の働きのひとつに食欲抑制があります。この短鎖脂肪酸を多く作らせるため、食物繊維の摂取が勧められています。また、ビタミン類やミネラル類など、抗ストレスをサポートする栄養素を多く含む食材を取り入れることをおすすめします」

 それ以外にも、質の良い睡眠や、食事のリズムを守るといった規則正しい生活こそがストレスを感じにくくし、ひいてはやせることにつながるとのことだ。

「十分な睡眠時間を確保することと、夜更かしせずに就寝することが大切です。適度な運動、就寝前のカフェインを抑えることが質の良い睡眠につながります。もしうまく睡眠時間が確保できない場合は、30分以内の仮眠を行ってください」

その日のうちに1日のストレスを発散しよう

「加えて朝食をしっかりとり、朝昼夜と、なるべく同じ時間にして、食事のリズムを崩さないようにしたいです。食事と食事の間が空いてしまうと、食事をした際に血糖値が急激に上がるため、間食でバナナやナッツ等を少し食べるようにしましょう。

 理想のストレス解消法は、その日のうちに1日のストレスを発散するようにすることです。1日15分でもいいので、体を動かしたり、入浴時にはゆっくり湯船に浸かってリラックスするなど、人によって方法はさまざまかと思いますが、規則正しい食生活・生活リズムを身につけることが、ストレス解消を後押しします

 仕事に追われた生活を送っていると、どうしても不規則になってしまいがち。とはいえ、わざわざ時間を作ってスポーツジムに通うよりは、なるべくストレスを溜めないように規則正しく生活するほうが簡単なはず。とりあえず真似できるところから始めてみてほしい。

<取材・文/一ノ瀬聡子>

【林博之】
医学博士。1987年東京慈恵会医科大学卒業、1994年医学博士の学位受領。2005年に医療痩身専門院「渋谷DSクリニック」開設・院長就任。医学的根拠のないダイエットに危機感を感じ、健康を損なわないダイエットを提唱。管理栄養士・漢方薬剤師などの各分野の専門家たちとともに、多角的な視点でダイエットをサポートしている

webメディアのライター。ビジネスハックやスキルなどを専門家に聞くのが楽しくて仕方がない。読みやすくわかりやすい文章を心がけている

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