つい食べすぎてダイエットが三日坊主に…。やせない人の特徴と原因を医師に聞く
暴飲暴食に走りがちな年末年始を経た1月はダイエットのニーズが増す時期。しかし、ダイエットを決意したものの、食欲が抑えられず、ついつい食べてしまい三日坊主に……。そんな経験をした人もきっと多いだろう。
そこで今回は、医療痩身を行うDSクリニックの院長・林博之氏に、食欲に関する基礎知識と対策を教えてもらった。
睡眠不足の影響が大きい
食欲が抑えられなければ、当然ダイエットに支障が出てしまう。一体どんな原因が考えられるのか。林氏によれば、まず睡眠不足の弊害が挙げられるという。
「睡眠不足が続くと、脂肪を溜め込む作用がある『コルチゾール』というホルモンと、食欲を刺激する『グレリン』というホルモンの分泌量が増えます。
そして、脂肪分解作用が促進される『成長ホルモン』、食欲を抑制するホルモンの『レプチン』の分泌量が減ってしまうんです。このようにしっかり眠れていないとホルモンバランスが崩れてしまいますから、もちろんダイエットはスムーズにいきません」
ダイエットにはストレスも大敵
食欲を抑制するレプチンは、睡眠不足だけでなく、ストレスによっても減少してしまうという。
「ストレスがかかると、食欲をコントロールしている神経に異常が生じて、過食になってしまいます。特に女性はストレスにより過食に走りやすい傾向にあります。それに加え、ストレスがあるだけで『脂肪が蓄積し、太りやすい体質になってしまう』ということも近年の研究で分かっています。
そして、空腹の時間が長くなると、食欲が増し、早食い・ドカ食いしてしまう原因になる上に、食事をした際に血糖値が急上昇して脂肪がつきやすくなります。また、アルコールや塩分の過剰摂取も食欲増進の原因になります」
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