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サラリーマン投資家が1億800万円物件を…敏腕投資家らの「ベストバイ首都圏不動産」

コラム

2022年の不動産投資はどう動く?

不動産投資

※画像はイメージです

関田:広さ的に7000万円くらいの価値はあるはず。利回り5%くらいで売却する選択肢もありますが、売ったところで次に買う物件のアテがない。2022年以降についてはどうお考えですか?

束田:お買い得物件は以前より少なくなっていますが、2022年も巡回を続けて丁寧に割安物件を拾っていきたいですね。テレワークが普及したことで、今後は単身者向けでも30㎡くらいの物件が理想になる。現に狭い物件の客付けに苦戦しているので。

高島:都内の収益物件利回りと米国債券利回りとの差がどんどんなくなっていくなかで、富裕層が今後も買ってくるのか。私は景気後退懸念があると見て100戸あった所有物件を50戸にまで整理しました。米国がインフレで株価調整局面を迎えれば、リスク資産全般が連動して下がるはず。下落局面は必ず来ると備えながら、手堅い物件が見つかれば買っていく。

関田:自分は仕事でも物件を買う立場なので、物件価格が下がらないならそれに目線を合わせていく必要があるのですが、買うのも決断力が必要だし、売るのも説得力が必要だしと、2022年も仕事はしづらそう……。個人としてはインフレが来るなら現金で持つより、不動産を買うことで負債を膨らませておきたい。最悪、手残りトントンの収支でも都内の好立地物件なら持ち続けて、将来はキャピタルゲインで儲けるのもアリです。

プロが認めた投資物件3選

【関田さんのベストバイ物件!】
▼山手線駒込駅 中古RCマンション一棟 価格:1億800万円/利回り:年10%

借地権だが6m公道角地。敷地は40坪ほど。21㎡と34㎡が混在する全10戸。「すぐ近くに公園もあり雰囲気が良い」(関田氏)

【高島さんのベストバイ物件!】
板橋区内 中古戸建て 価格:1500万円/利回り10%

駅徒歩15分の120㎡。平成中期築、所有権。13万円で賃貸中。「今後の狙い目は値上がりが期待できる平成中期築の物件」(高島氏)

【束田さんのベストバイ物件!】
▼市川市 中古区分マンション 価格:400万円/想定利回り12%

駅近1K・25㎡。300万円でリノベ実施。家賃は7万5000円の予定。「土地勘のあるエリアの相場は常に把握しておくべき」(束田氏)

<取材・文/週刊SPA!編集部>

【関田タカシ】
一棟収益不動産を扱う不動産会社の営業として活動する傍ら、自ら一棟もの不動産投資を実践する。著書に『超実践不動産投資のプロ技』などがある

【束田光陽】
ファイナンシャルアカデミー不動産投資スクール講師。2003年から不動産投資を始め、累計5億円の不動産を購入。郊外の中古区分を得意としている

【トーマス高島】
2001年に不動産投資をスタートしピーク時は100室を所有するも、景気減速を予想し都内山手線沿いを中心とする約50室に集約。手堅い投資を信条とする

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